ワカサギ釣りは、冬を代表する釣りのひとつです。小型でキレイな体表をしたワカサギは、数多の釣り人を楽しませてくれます。寒さが苦手な方でもドーム船を利用すれば快適に釣りができるので、釣り初心者の方にもおすすめの釣りです。
目次
01
ワカサギ
Wakasagi
ワカサギは、鮎の仲間で冷水を好む硬骨魚です。「1年魚」と言われ、寿命は1年ほどで冬から春が産卵時期になります。地域によっては、1年以上生きる個体もいて「2年魚」や「3年魚」と呼ばれ、サイズがより大きくなります。「公魚」は、江戸時代に徳川将軍に年貢として霞ヶ浦のワカサギが納められていたことから由来しています。海に降りて産卵のときに遡上する降海型と、生涯を淡水で過ごす陸封型がいます。
和名 | ワカサギ(公魚) |
---|---|
分類 | キュウリウオ目キュウリウオ科 |
大きさ | 10 〜 15cm |
生態型 | 降海型、陸風型 |
02
釣行スタイル
Style
ワカサギ釣りは、主に「氷上の穴釣り」と「ドーム船」があります。
氷上の穴釣り
氷結した湖の上で、アイス・ドリルで穴を開けて釣りをします。冬の風物詩といえるスタイルです。穴を開ける労力がかかりますが、ポイント選びや移動を自由にできるので釣果アップを狙うことができます。寒い気温の中で釣りをするので、十分な防寒対策が必要となります
ドーム船
ドーム船は、湖に停船するドームで釣りをします。ドーム内の温度が調整されているので、暖かい環境の中でワカサギ釣りができるので女性にも人気のスタイルです。寒さを気にせず快適にワカサギ釣りをしたい方やビギナーの方にもおすすめです。湖が氷結する必要がないため、関東近郊でも楽しむことができます。
03
シーズン
Season
ワカサギ釣りは、一般的には9月から6月がシーズンです。冬の風物詩として人気の釣りなので、1月〜3月にかけてハイシーズンとなる傾向にあります。この時期のワカサギは、産卵時期で脂がのっています。
氷上の穴釣りは、主に12月〜3月がシーズンですが、氷が十分な厚さになる必要があります。ドーム船は、9月から6月頃まで楽しむことができます。湖の凍結や水位状況によって、解禁日や施設の開催期間が異なるので、事前に確認するようにしましょう。
04
必要なもの
Tackle
ワカサギ釣りに必要なものは、リールとロッドを基本にシンプルです。
- リール
- ロッド(穂先)
- ワカサギ仕掛
- オモリ
ワカサギに釣りに慣れてきたら、仕掛けやアイテムを状況にあわせて替えてみましょう。
05
電動リール
Reel
ワカサギは小型魚なので、大掛かりなタックルを必要としません。リールは電動リールが圧倒的におすすめで人気です。電動リールは、デジタルのディスプレイが搭載され、巻き上げスピードや水深など、さまざまな情報を表示することができます。ワカサギをいるタナを正確に探り仕掛けを落とすことができます。
持ちやすい・見やすい・使いやすいの三拍子揃った人気電動リール!
新型モーター搭載で、従来機種よりもスピードやパワー、電池寿命が大幅アップしています。タナをとる精度も高く、操作も簡単なので初心者の方にもおすすめです。
重さ | 100g |
---|---|
ライン(PE) | 0.3号-60m、0.4号-30m |
軽量コンパクトで、低重心構造のローフォルムが安定性を生み出す!
3点で支える低重心フォルムで、リール台などに置いたときにしっかり安定させることができます。巻き上げスピードや落下速度表示など、さまざまな機能が搭載されています。
重さ | 94g |
---|---|
ライン(ナイロン) | 1号-50m |
06
ロッド
Rod
ワカサギ釣りは、仕掛けを真下に落とすので長さを必要としません。電動リールには、穂先程度のロッドを使います。ロッドには先調子と胴調子があります。長さや調子が違うロッドを複数本用意しておくと、状況応じて臨機応変に対応できます。
感度とアワセやすさ、バレにくさにこだわったロッド!微妙なアタリをしっかり捉える!
手元で確実にアワセができる2段テーパー構造を採用していて、感度とアワセやすさを両立させたロッドです。
長さ | 23、27、34cm |
---|---|
調子 | 先調子 |
薄膜軽量塗装や視認性を高めたカラーリングで、繊細なアタリを明確にキャッチ!
優れた視認性と感度で、初めてのワカサギ釣りにもおすすめです。多彩な攻めを可能にするベーシックな穂先です。
長さ | 27cm |
---|---|
調子 | 先調子 |
07
可変アダプタ
Rod
可変アダプタは電動リールに装着する必須級のアイテムです。可変アダプタを装着するとロッドの角度を微調整することができます。穂先を下向きにすることで、ラインの放出がスムーズになったり、アタリをより捉えやすくなります。
リールに簡単装着!穂先の角度を微調整できる可変式アダプター!
ワカサギ釣り専用クリスティアリールの穂先の角度を微調整できます。ロック機構により、角度がしっかり固定され緩みにくいです。
カラー | ブラック |
---|---|
穂先サイズ | φ5mmまで |
穂先を上向きや下向きで使える自由自在なリバーシブル可変アダプタ!
アタリや状況にあわせて、穂先の角度やガイドの向きを上下に変えることができます。シマノの電動リールとあわせて揃えたいアイテムです。
カラー | オレンジ |
---|---|
穂先サイズ | φ5mmまで |
08
ライン(道糸)
Line
ラインはPEやナイロン素材を選び、30m程度の長さを電動リールに巻きます。30mあればほとんどの水深に対応できます。
糸絡みが少なく速く沈む、視認性に優れたPEライン!
感度のよいPEラインです。1mごとにマーキングされているので、ラインを送り出すときに水深を測ることもできます。
素材 | PE |
---|---|
号数 | 0.2号 |
長さ | 30m |
09
仕掛け
Shikake
仕掛けは、ワカサギ釣り専用の仕掛けを使います。1本の幹糸から数本の釣り針が付いていて、胴付き仕掛け仕掛けとも呼ばれます。ハリの本数は5本から10本以上までありますが、ハリの数が多いほど扱いが難しくなります。多ければ一度にたくさんのワカサギを掛けることができますが、仕掛けが絡んでしまったり服にかけてしまうリスクが高くなるので、初心者の方は5本針がおすすめです。
ドームで扱いやすい全長60mの5本針仕掛け!
ショート仕掛けで、初心者の方にも扱いやすいです。
全長 | 60cm |
---|---|
ハリ本数 | 5本 |
10
オモリ
Weight
仕掛けの先端にはナス型オモリを付けます。1号〜2号がおすすめです。軽いオモリは、アタリの感度が良く扱いやすいです。深場や水の流れがある場所では、重いオモリを使います。重さをかけないと、水の流れを受けてしまいます。仕掛けをタナまで落とすのが難しくなり、流されることでアタリがとりづらくなります。
1号(2g) | 繊細なアタリをとるのに最適 |
---|---|
1.5号(5g) | 基本として扱う重さ |
2号(8g) | 深場や流れがある場所に最適 |
オモリはいくつか用意して、状況に応じて対応できるようにしておきます。
カン付き鉛で、胴つき仕掛などに最適なナス型オモリ!
ほどよい軽さで胴つき仕掛けなどに扱いやすいです。
サイズ | 1.5号 |
---|
11
エサの種類
Bait
ワカサギ釣りのエサは、サシや赤虫の活き餌がおすすめです。動きや臭いによるアピールでワカサギを釣りましょう。事前に購入して保存するときは、新聞紙に包み冷蔵庫に入れておきます。
サシ
サシはハエの幼虫です。動きが活発でアピール力が強く、価格も安価なのでコスパがよいエサです。白い色をした「白サシ」と食紅で着色された「紅サシ」があります。水が濁っている場合などは、色が目立つ「紅サシ」でアピールすると効果的です。
アカムシ
アカムシはアカムシユスリカという虫の幼虫です。ワカサギ釣りで人気のエサで、高活性や低活性にも扱える万能エサです。エサが小さいため扱いには、ハリの付け方は慣れが必要です。エサ持ちが悪いのでマメに交換するようにします。
12
エサの付け方
Bait
基本的に、小さいエサを扱うのでチョン掛けをします。エサへのダメージを最小限に抑えることができるので、エサ持ちをよくします。喰ったときにハリが掛かるように、ハリ先はしっかり出すようにします。少し大きい場合はカットして使います。カットすると内容物による臭いが強くなり集魚力が高くなります。その反面、エサ持ちが悪くなるのでマメに交換するようにします。
13
まとめ
Summary
ワカサギは仕掛けもシンプルなので初心者の方にも楽しめる釣りです。ドーム船を利用すれば、暖かい環境で楽しく話をしながら快適に釣りをすることができます。そして、釣りたてのワカサギの塩焼きや天ぷらは抜群に美味しいです。タックルもコンパクトなので、女性の方も気軽に楽しむことができます。冬は、ぜひワカサギ釣りをおすすめします。
ティーチャーの用語チェック | |
---|---|
調子 | 竿の曲がり方 |