コマセは、イソメやゴカイとともに海釣りで活躍する餌のひとつ。主に撒き餌として集魚させる目的に使われ、さまざまな仕掛けとあわせて活用します。今回は、初心者でもできる釣果アップに欠かせないコマセの作り方をご紹介します!
目次
01
コマセとは
About

コマセは、魚を集魚させるための餌で、サビキ釣りなどの仕掛けと組み合わせて使われます。海釣りに行くと多くの釣り人がコマセを使っているのを見かけますよね。撒き餌(まきえ)や寄せ餌(よせえ)とも呼ばれています。タイプは冷凍ブロックと常温チューブの主に二つ。海釣りでは、コマセと言えばオキアミやアミエビが一般的に使われ、アジやイワシをはじめ幅広い回遊魚を狙うことができます。より集魚効果を高めた集魚剤を混ぜると、さらに強力な餌にアップ!コマセは、自分のオリジナル配合で作るのも楽しさのひとつ!扱いに慣れてきたら、爆釣するオリジナルブレンドを探求してみましょう!
02
オキアミとアミエビの違い
Ebi

コマセには、一般的にオキアミとアミエビが使われます。この二つは同じようにみえて、大きさに違いがあります。用途にあった種類を選びましょう。
オキアミ
オキアミは、エビの形をした大きいプランクトン。サイズがあるので、撒き餌や付け餌におすすめです。
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SIZE
3 ~ 5cm
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STYLE
撒き餌や付け餌に最適
アミエビ
アミエビは、サクラエビ科に分類される小型のエビの一種。アキアミとも呼ばれています。サイズが小さいので、コマセや撒き餌におすすめです。
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SIZE
1 〜2cm
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STYLE
コマセに最適
体色は、捕獲された時期によって白い色か赤い色になると言われています。白い色の方が魚の喰いがよい傾向にあり、釣り人に人気。ぜひ、体色もチェックしてみましょう!
03
冷凍ブロックタイプ
Frozen Type

冷凍ブロックは、「生」と「ボイル」があります。生は、そのまま冷凍されたブロック。喰いがよく集魚力にも優れます。ボイルは、一度ボイルされて冷凍されたもの。ハリ持ちがよく餌取り対策としても使われ、エサを潮に乗せて流す釣りなどに使われます。冷凍ブロックは解凍後の臭いが強く、手に付くとなかなか落ちないので気をつけましょう。とくに、釣りに慣れていない方には、苦手な臭いかも。そのため、釣り用石鹸を用意しておくと安心です。冷凍されているので、ザクザクと砕く労力を必要とするため、砕きやすくするミキサーを揃えておくことをおすすめします。
冷凍ブロック
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単位
1角(3Kg)
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生
喰いがよく集魚力に優れる
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ボイル
ハリ持ちがよく餌取り対策に優れる
海釣りを存分に楽しみたい方は冷凍ブロック!
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POINT.1
喰いがよく高い集魚力を発揮
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POINT.2
撒き餌や付け餌に使える
04
常温チューブ
Tube Type

常温チューブは、チューブ型で必要な分だけ出して使うことができるスグレモノ!直接コマセカゴに詰めることができるので手を汚さず、臭いも抑えられているので初心者の方におすすめ。コマセをゼロから作る必要がないので、道具も軽量化できます。しかし!加工されているので、冷凍ブロックより集魚力は劣る傾向も。また、コストがかかるので、量を必要とする1日釣行スタイルには向いていません。
手軽に釣りをしたい方は常温チューブ!
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POINT.1
手を汚さず、臭いもあまり気にならない
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POINT.2
常温保存だから保管がカンタン
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POINT.3
コマセを作る必要がないので、道具を軽量化
05
コマセの必要な量
Volume

コマセの必要な量は、釣行スタイルや撒き餌のペースなど個人差があります。釣行を重ねて、自分のスタイルに最適な量を見つるのがベスト!目安としては、冷凍ブロック3Kgと集魚剤3kgで、6〜8時間程度の釣行を楽しむことができると言われています。はじめて作る方は、参考にしてみてくさい。
釣行が6〜8時間の場合 ※目安
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冷凍ブロック
3Kg
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集魚剤
3Kg
06
コマセ作りに必要なモノ
Item

コマセの材料は、釣具店などで売られているオキアミやアミエビの冷凍ブロックと集魚剤を用意します。米ぬかを足してカサ増をさせると、コストを抑えることができるのでおすすめ!
コマセの材料
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ITEM.1
オキアミやアミエビの冷凍ブロック
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ITEM.2
集魚剤
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ITEM.3
水(海水)
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ITEM.4
米ぬか
コマセ作りは、手が汚れたり臭いが付きます。専用のアイテムを用意することで、手を汚さずスピーディーに作業できます。コマセ作りで時間がかかる作業は、冷凍ブロックを砕く作業。専用ミキサーがないと、かなりの労力に…。コマセ作りに時間をかけてしまうと、釣りをする時間が短縮されてしまうので、ぜひ準備しておくことをおすすめします!
便利なアイテム
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バッカン
コマセを作る容器
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スコップ
コマセをコマセカゴに詰める
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ミキサー
カチコチのコマセ冷凍ブロックを砕く
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ヒシャク
コマセを撒きやすい
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バケツ
海水の汲み上げができる
07
コマセの作り方
Make

オキアミなどの冷凍ブロックを扱うときは、海水を入れて少し溶かしてザクザクと細かく砕きます。ある程度細かくなったら集魚剤を投入。米ぬかがある場合は、あわせて投入して混ぜましょう。集魚剤を混ぜることで、コマセがまとまりやすくなったり、臭いによる集魚力をアップさせることができます。対象魚専用の集魚剤もあるので、チェックしてみましょう!
作り手順
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STEP.1
冷凍ブロックを細かく砕く
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STEP.2
(あれば)米ぬかを混ぜる
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STEP.3
集魚剤を混ぜる
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STEP.4
水を入れて固さを調整する
コマセを作りで、一番気をつけたいのは水加減!コマセの固さが緩すぎると、すぐコマセカゴからバレてしまい、狙う層に撒くことができなくなってしまいます。遠投のときも、遠心力によってカゴから溢れ出やすくなります。固さの目安は、若干しっとり感があり、掴んで握ると形が固まる程度がおすすめです。
気をつけたいこと
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POINT
水を入れすぎてベチャベチャにしない
08
前日にコマセを作るとき
Day before

前日にコマセを作っておくと、当日ポイントに到着してからすぐに釣りを始めることができます。とくに「マヅメ」のチャンスタイムを狙うときには、時間ロスをしなくてすみます。作ったコマセはジップロップなどに入れて、冷凍保存しておきましょう。また、コマセを前日に作る場合は、以下に気をつけることもポイント!
水分を加えない
コマセは解凍したオキアミ、集魚剤、米ぬかを混ぜ合わせておくだけにします。水分を加えて完全な状態にしてしまうと、時間経過とともに粘りがでて固形状になりやすく、コマセのバラけが悪くなる原因に。バラけが悪くなると、集魚の威力が激減してしまいます。
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POINT.1
時間経過で粘りがでてしまう
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POINT.2
集魚の威力が著しく落ちる
夏場は、変色・腐敗しやすい
夏場に高温にさらされたコマセは、変色や腐敗が進みやすいので気をつけなくてはいけません。オキアミは頭が黒く変色しやすく、付け餌にした場合にも喰いが悪くなります。フタ付きのバケツを利用したり、変色防止剤を加えると効果的です。
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POINT.1
変色や腐敗は、喰いが悪くなる
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POINT.2
当日冷凍ブロックの購入や変色防止剤を加えて対処する
09
当日現地で作るとき
Day

現地でコマセを作る場合は、深夜でも開店している釣具店(エサ屋)でオキアミの冷凍ブロックを当日購入するのもおすすめ!または、事前に冷凍ブロックを購入しておいて冷凍保存しておきましょう。釣具店(エサ屋)を利用する場合は、事前に連絡を入れることで解凍やクラッシュをお願いできるお店もあるので確認してみましょう。お店に頼むときは、単位を「角」ではなく「キロ(kg)」でお願いすると間違いがありません。
釣具店(エサ屋)
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POINT.1
深夜でも開店しているので安心
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POINT.2
解凍やクラッシュをお願いできる
10
おすすめコマセ材料
Select

キャップを開けて絞り出すだけ!アミエビの臭いや苦手な人も安心して使える!
手軽にコマセカゴに詰め込め、臭いもフルーツ系の香りなので初心者の方にもおすすめです。
容量 | 600g |
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オキアミを一袋に凝縮!海や川で万能の使えるオキアミ粉末!
オキアミ粉末をブレンドすることで集魚力をアップさせることができます。海川を問わず活用できる万能タイプです。
容量 | 500g |
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光を反射して輝く素材「キララ」配合で、抜群の集魚力!
サビキ釣りやカゴ釣りなどのアジ狙いにおすすめです。チャック付の袋なので保管も便利です。
容量 | 1,400g |
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光る素材「キララ」が強力な集魚力を発揮!夜釣りに使えるアジパワー!
コマセを使用する釣り全てに対応します。光る素材「キララ」の効果で夜釣りにも威力を発揮します。
容量 | 500g |
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コマセのコスパをよくする米ぬか!コマセの固さ調整にも便利!
米ぬかで量増することで、コマセのコスパをよくすることができます。1日釣行におすすめです。
容量 | 10kg |
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おすすめミキサー
Mixer
ミキサーは、コマセ冷凍ブロックを短時間で砕くための必須アイテムです。カチコチなブロックを砕くのはパワーがかかるので、強度やグリップが優れたミキサーを選ぶようにするとよいです。
握りやすいソフトタッチグリップで手が疲れにくいミキサー!
7mm径のステンレス製シャフト採用で強度もしっかり備えたミキサーです。
全長 | 40cm |
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握りやすく混ぜやすいT型グリップを採用で、ホールド性抜群!
X形状ブレードで攪拌性能を大幅にアップし、「砕く・混ぜる・練る」の作業をラクに行うことができます。
全長 | 41cm |
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その他のおすすめアイテム
Select
手を汚さずにコマセやアミエビを扱えるサビキ釣りの必需品!
手を汚さずにサビキの餌をコマセカゴに詰めることができます。
サイズ | 190mm |
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マキエをまとめやすい角度5°と遠投性能を追求したダイワのヒシャク!
マキエをまとめやすいカップと疲労を軽減してくれるグリップが搭載されたヒシャクです。軽量で遠投しやいです。
サイズ | 620mm |
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カップ | 45mm / 30cc |
海釣りに便利なフタ付きバケツ!しっかり閉めてニオイもシャットアウト!
釣りに以外のアウトドアでも活用できるバケツです。フタ付きで多目的で使えます。
サイズ | 28 × 26 × 24.5cm |
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容量 | 10L |
ロープ付き&折りたたみ収納可能で便利!様々なシーンで活躍するバッカン!
網フタを閉めた状態で、水中に入れておけばビクとしても活用できます。耐久性や収納性に優れたバッカンです。
サイズ | 約21 × 21 × 23cm |
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まとめ
Summary
コマセを作るときは、固さがとても重要になります。ベチャベチャにしてしまうとバラしが速くなり狙うタナで撒くことができません。コマセとあわせて集魚剤もさまざまあります。ぜひオリジナルブレンドのコマセを作って海釣りをたのしみましょう。
ティーチャーの用語チェック | |
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アミエビ | 小型のエビ |
オキアミ | エビに似た大きいプランクトン |
SEA FISH STYLE
SEA FISH ITEM