焚き火の燃料となる薪。初めての焚き火では、薪の扱い方や調達はどうすればいいの?と思いますよね。今回は、そんな薪についてご紹介します!
薪(まき)は、木や木材を加工した固形燃料です。伐採したての生木は、水分量が約50%あると言われ燃やすのに適していません。そのため、乾燥させた木材を薪として使います。乾燥させる期間は、一般的に1年半程度かかり、薪に最適な水分量15%〜20%前後になると言われています。薪は、じつは時間と手間をかけて作られています。そんな薪は、1束600円程度から購入することができます。薪は、広葉樹や針葉樹の木が材料となります。種類によって火力や燃焼時間、着火のしやすさに違いがあります。薪を割るときは、ナイフを使ったバトニングや小型斧などで割ります。焚き火台を使うときは、薪づくりもできるようにしておきましょう。
薪
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樹種
広葉樹 or 針葉樹
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価格
600円 〜 1300円程度 / 1束
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広葉樹の薪
Wood Type
広葉樹の薪は、堅い質の木材(堅木)で重さがあります。断面の木目(年輪)は複雑でキメ細かく、ハッキリとしていないのが特徴です。年輪がはっきりとせず、重くて堅い薪は広葉樹であることが多いです。樹種は、ナラやクヌギが定番です。着火しづらいですが、煙が少なく火力や燃焼時間に優れています。燃焼時間が長いので、灰の量も減らすことができます。
特徴
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POINT.1
堅くて重い
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POINT.2
木目が複雑でハッキリしていない
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POINT.3
着火しにくいが、燃焼時間が長い
主な樹種
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WOOD.1
ナラ(楢)
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WOOD.2
クヌギ(椚)
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WOOD.3
サクラ(桜)
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WOOD.4
カシ(樫)
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針葉樹の薪
Wood Type
針葉樹の薪は、柔らかい質の木材(軟木)で軽さがあります。断面の木目はハッキリとしていて、間隔が広い木目が真っ直ぐに通っています。また、樹皮が一般的に脆く、剥がしやすいのも特徴です。木目が明確で軽い薪は、針葉樹であることが多いです。樹種は、スギやヒノキが定番です。燃焼時間が短いですが、着火しやすいのが特徴です。ヤニ(樹脂)が多く含まれています。
特徴
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POINT.1
柔らかくて軽い
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POINT.2
木目が明確でわかりやすい
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POINT.3
樹皮が剥がしやすい
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POINT.4
着火しやすいが、燃焼時間が短い
主な樹種
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WOOD.1
スギ(杉)
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WOOD.2
ヒノキ(檜)
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WOOD.3
マツ(松)
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目的に合わせて選ぶ
Purpose
薪は特性を活かして、目的に合わせて選ぶのがポイントです。薪が適していないと、着火しづらかったり焚き火の燃費が悪くなってしまいます。
焚き付け用
焚き付けとして使うときは、着火しやすい針葉樹が適しています。
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WOOD
針葉樹
焚き火用
焚き火の燃料として使う薪は、一般的に広葉樹を使います。燃焼時間が長いため、薪の消費量も抑えることができコスパに優れます。弱った火力を強めるときは、針葉樹を投入してあげると効果的です。
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WOOD
広葉樹
調理用
焚き火の火力調整は、難しい‥。調理に使うときは、広葉樹と針葉樹を料理によって使い分けるとよいです。料理の焦げや焼きムラを抑え調理しやすくするなら、火力が安定する広葉樹で熾火(おきび)を作りましょう。肉など短時間で火入れをするときは、着火しやすい針葉樹で火力を短時間で高めると調理しやすくなります。
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WOOD
広葉樹、針葉樹
05
薪の調達
Procurement
薪を調達するときは、事前にネットなどで購入したり、キャンプ場で購入することができます。焚き火は、広葉樹の薪がメイン。ネット通販であれば、薪の種類が明確になっているのでおすすめです。針葉樹の薪をメインに購入してしまうと、燃焼時間が短いため燃費が悪くなってしまうので注意しましょう。薪の不足するのが気になる方は、薪が購入できるキャンプ場かチェックしておきましょう!
ネット通販で事前に購入
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POINT.1
薪の種類を選べる
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POINT.2
品揃えが豊富にある
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POINT.3
納期の調整が必要
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POINT.4
送料がかかる
ホームセンター
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POINT.1
すぐに手にできる
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POINT.2
薪の品揃えが少ない
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POINT.3
薪の種類が確認できないことも
キャンプ場で購入
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POINT.1
現地補充できて安心
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POINT.2
薪の持ち運びを最小限にできる
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POINT.3
薪の種類を選べない
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POINT.4
在庫がないことも
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POINT.5
針葉樹であることが多い
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薪の太さ
Thick
薪は、太さを3種類に分けて用意しておくと便利です。薪は、細い薪から燃やし、徐々に太い薪を投入して燃やしていくのが基本になります。いきなり太い薪を投入すると燃えにくく、効率よく燃やすことができません。
細い薪
細い薪は、燃えやすいので焚き付け用に使います。キャンプ場に落ちている細い枝も使うことができます。拾ったら乾燥しているかパキッと折ってみましょう。折れずにしなるようであれば、水分を含んでいるので適していません。
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役割
焚き付け用
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直径目安
2〜3cm程度
少し太いの薪
細くもなく太くもない薪は、火力調整用に使います。太い薪を燃やすための重要な役割をしてくれます。
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役割
火力調整用
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直径目安
5〜6cm程度
太い薪
太い薪は、長時間燃焼を維持することができます。太い薪は炎がなくなると、熾火となって安定した火力を発揮してくれます。
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役割
長時間の燃焼、熾火
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直径目安
10cm〜
07
おすすめの薪
Select
長野県産の広葉樹の薪!ソロキャンプにぴったりサイズ!
長さ17cmの薪で、ソロキャンプに扱いやすいです。焚き付け用の薪もセットになっています。
樹種 | 広葉樹 |
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重さ | 約6kg |
長さ | 17cm |
さまざまな形状や大きさの薪を詰めた薪端詰め合わせ!
ゴロゴロした薪の詰め合わせでコスパがよいです。薪割りができる方におすすめです。
樹種 | 広葉樹 |
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重さ | 約6kg |
長さ | – |
よく燃えて、煙やススが少なく扱いやすい「俺たちの薪」シリーズ!
長野県産の厳選した木材を薪にしています。焚き火や焚ストーブなど、さまざまな用途に使えます。
樹種 | 広葉樹、針葉樹 |
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重さ | – |
長さ | – |
火つきや火力に優れた針葉樹の薪!コンパクトなサイズで焚き火台に活躍!
針葉樹で焚き付けに適した薪です。コンパクトな焚き火台に扱いやすいサイズになっています。
樹種 | 針葉樹 |
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重さ | 約3.5kg |
長さ | 17cm |
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薪の持ち運びや保管方法
Bag & Stand
焚き火の薪を買ったら、持ち運びや保管を快適にしてみてはいかがでしょか。ダンボールで運ぶと、両手が塞がり不便ですよね。そんなときは、薪用バッグがおすすめです。片手で持ち運びがラクになります!
薪用スタンドも外せません。薪は、地面に置いておけばよいと思っていませんか?地面に置いてしまうと、地面の湿気を吸ってしまったり、水に濡らしてしまうことがあります。スタンドを使えば、濡らさずに保管できて、キャンプ感より一層引き立ててくれます。持ち運びのとき、手や服に汚れがついたり、車内をキズや汚れから守る役割もあります。
焚き火の相棒として活躍する薪用バッグ&スタンドのセット!
耐荷重30kgで、たっぷり薪を置くことができます。薪以外のアイテムも置けるので便利です。
サイズ | 66 × 22 × 51cm(収納:37 × 22 × 12cm) |
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重さ | 約1.3kg |
耐荷重 | 30kg |
調節可能なストラップで薪を固定して持ち運びやすい薪用バッグ!
生地は高い耐久性を備え、使わないときは、コンパクトに折りたたむことができます。
サイズ | 900 × 450 × 1mm |
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重さ | 350g |
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まとめ
Summary
薪を選ぶときは、広葉樹か針葉樹か確認するようにしましょう。薪は、全てが使いやすいサイズになっているとは限りません。薪割りができるように道具を揃えておくと、幅広い焚き火台に対応することができます。薪を上手に扱い、快適な焚き火を楽しみましょう!
ティーチャーの用語チェック | |
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ヤニ | 木に含まれる樹脂 |
BONFIRE
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