キャンプで作るキャンプ飯、美味しいですよね‥。自然の中では、ちょっとしたものでも「うましっ!」と舌鼓します。今回は、そんな調理に欠かせないクッカーについて解説します!
クッカーとは、キャンプなどのアウトドアで使う小型調理器具のことです。語源は英語で、ドイツ語では「コッヘル」と呼ばれています。アウトドア系の記事を読んでいると「クッカーとコッヘルって違いがあるの?」と思ったり。じつは、語源が違うだけで同じ意味です。クッカーは、家庭の調理器具とは違い、収納性や携帯性に優れた構造になっています。調理したら、そのまま食器としても活用できて、キャンプでは欠かせないアイテムのひとつです。素材は、主に、アルミニウム、チタン、ステンレスがあり、熱伝導率やお手入れなどに違いがあります。目的や用途に合わせて選べば、調理がより快適に!自分のアウトドアスタイルにあったクッカーを選べるようになりましょう。
クッカー
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POINT.1
小型調理器具で食器としても使える
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POINT.2
焼く、炒める、煮る、炊飯などができる
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POINT.3
収納性や携帯性に優れる
02
形状
Type
クッカーの形状は、深さをチェックするのがポイントです。初心者の方は、クッカーセットがおすすめ!スタッキングできてコンパクトに収納できるので、持ち運びも便利です。さまざまなクッカーで、調理を楽しんでみましょう!
浅型(フライパン)
浅型のクッカーは、フライパンとして焼いたり炒めたりするのに適しています。肉をジューシーに焼いたり、野菜を炒めたり。浅型は、熱伝導率にも優れて、お手入れもしやすいのが特徴です。
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POINT
焼く、炒める
中間(小鍋)
浅くもなく深くもないクッカーは、お湯を沸かすのに使いやすいです。カップラーメンやコーヒー用のお湯を沸かしたり、具材を入れて少し煮込みたいなんてときにも便利に活用できます。
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POINT
お湯を沸かす、煮る
深型(鍋)
深型のクッカーは、その深さを最大限に利用した煮る料理におすすめです。カレーやシチュー、ラーメンやパスタなど、ぶち込んじゃいましょう!炊飯やスープを作るときにも活躍してくれます。
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POINT
煮る
円形と四角形の違い
クッカーは調理完成後、そのまま食器として使うことができます。開口部が円形のクッカーは熱伝導率がよく、口をつけてスープなどがすすりやすく、ポピュラーな形状です。ただ、パッキングしにくいのが難点。四角形のクッカーは、袋入りラーメンを煮るのにぴったりな形状です。パッキングもしやすいですが、四隅へ熱が伝わりにくいです。
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円形
口につけてすすりやすい
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四角形
袋入りラーメンにぴったり
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材質
Material
クッカーの材質は、熱伝導率やお手入れのしやすさに関わります。主な素材は、アルミニウム、チタン、ステンレスの3つ。扱いやすさに影響するので、特性を知っておきましょう!
アルミニウム
アルミニウムは、熱熱伝導率に優れます。そのため、調理時間も短縮できます。他の素材に比べて軽量で焦げ付きにくいです。ですが、熱伝導率がよいということは、熱々になりやすいということ。不用意に、取っ手を持ったり、口をつけてすすろうとすると「●△×★?!」になります。ヤケドです。また、アルミは溶けるまでの温度(融点)が高くないので、「超火力な焚き火で逝くぜー!」という器具には適していません。アルミが逝きます。
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POINT.1
熱伝導率に優れる
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POINT.2
軽量で焦げにくい
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POINT.3
焚き火の加熱には不向き
ステンレス
ステンレスは、サビにくさで有名で耐久性にも優れます。融点も高く、焚き火による長時間の加熱にも耐えることができます。他の材質に比べて重さがあり熱伝導率が低いですが、一度熱くなれば冷めにくいため保温性も備えています。
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POINT.1
サビにくく耐久性に優れる
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POINT.2
保温性がある
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POINT.3
焚き火で加熱できる
チタン
チタンは、サビや耐久性に優れ、軽さも備えた素材です。そのため、他の材質と比べても高価です。熱伝導率が一番低く、焼きムラや焦げやすくなるのが難点。融点が高いので、焚き火での加熱にも適しています。
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POINT.1
サビにくく耐久性に優れる
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POINT.2
冷めにくい
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POINT.3
焚き火で加熱できる
05
直火で使うとき
Bonfire
クッカーを焚き火にかけると、まさにアウトドア感満載!でも、このような直火で使うときは、クッカーも適したものを選ばないといけません。焚き火の炎は、不完全燃焼なので煤がでます。そのため、クッカーが黒くなります。黒くなったクッカーは、雰囲気に味が出ますが、落とすとなったら一苦労‥。また、焚き火は火力のコントロールも難しい‥。強い火力になることもあるので、高熱に耐えうる耐久性を備えている必要があります。また、クッカーの取っ手にプラスチックやシリコンなどのパーツがついていると溶けます。「直火でワイルドだぜぇ‥」そんなクッカーは、鉄やステンレスがおすすめ!黒いクッカーであれば煤も気になりません。鉄製の調理器具には、ダッチオーブンやスキレットがあります。
直火の注意点
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POINT.1
調理器具が煤で黒くなる
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POINT.2
高熱によるクッカーの変形
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POINT.3
取っ手のパーツが溶ける
直火におすすめの材質
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POINT.1
鉄
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POINT.2
ステンレス
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POINT.3
チタン
04
バーナーで使うとき
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バーナーの炎は、完全燃焼しているのでクッカーが煤で黒くなりません。モデルによっては、カンタンに火力の調整もでき、操作がカンタン!しかし、バーナーの炎が当たっている部分だけが高温になり、全体に熱が回らないことも‥。湯を沸かすときはよいですが、焼いたり炒めるときは焼きムラや焦付きの原因につながります。熱伝導率が低いステンレスやチタンは、より焦げやすい‥。せっかくキャンプ飯、焦げた味は「うっ‥、まずい‥」と、残念な気持ちになりますよね。そうならないために、バーナーパットを揃えておくと便利!「点で温める」を「面で温める」ことができます。網を乗せれば、お餅をこんがり焼くことも!
バーナーの注意点
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POINT.1
熱が全体に回りにくい
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POINT.2
火力が弱い
バーナーにおすすめの材質
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POINT.1
鉄
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POINT.2
アルミニウム
特殊耐熱鋼メッシュが炎を熱に変換!滑り止めとしても使えるバーナーパッド!
シングルバーナーの強い火力を柔らかな赤外線の熱に変えて、とろ火として使うことができます。
サイズ | 約150 × 150mm |
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材質 | 枠・ステンレス鋼/メッシュ・特殊耐熱鋼 FCHW2 |
重さ | 約65g |
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おすすめ
Select
野外調理のニーズに対応!9点セットで入門にもおすすめ!
9点を一括収納できるのでコンパクトにまとまり、ソロキャンプにも便利です。
セット内容 | 鍋、フライパン、ポット、食品レベルPPお碗×3、ひしゃく、スポンジ、スプーン、収納袋 |
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材質 | 本体/超軽い酸化アルミニウム、ハンドル/アンゼン食品級のシリコンとステンレス |
収納サイズ | – |
重さ | 約850g |
食器としても使いやすい!スノーピークのアルミ素材の浅型クッカー!
洗いやすい形状のクッカーで、かき混ぜたり、煮込んだりといった調理作業もスムーズにできます。
材質 | 本体/アルミアルマイト加工、ハンドル/ステンレススチール |
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収納サイズ | 155 × 100mm |
重さ | 485g |
セット内容 | クッカーL、クッカーS、フタL、フタS(メッシュケース付き) |
アニメ「ゆるキャン△」のリンちゃんのクッカーのモデルにもなった逸品!
ふき取るだけでキレイにお手入れできるノンスティック加工を施した、1人用のクッカーセットです。
セット内容 | 900mlポット、400mlカップ、メッシュポーチ |
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材質 | 本体/アルミニウム(ノンスティック加工)、ハンドル/ステンレス、シリコン |
収納サイズ | 12.5 × 15cm |
重さ | 約250g |
フタとフライパンを兼用できる4ピース構成のクッカーセット
高い耐久性を備えたチタンで、焚き火の煤や焦げつきもガシガシ磨くことができます。
セット内容 | クッカーL、クッカーS、フタL、フタS(メッシュケース付き) |
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材質 | チタニウム |
収納サイズ | 155 × 100mm |
重さ | 約330g |
07
お手入れの方法
Clean
クッカーを使ったら、キッチンペーパーで汚れや水分をできるだけ拭きとります。拭きとらないと、時間とともに臭いの元や落ちにくい汚れに‥。山では、野生の動物を寄せ付けてしまうことも。できる限り食べ残しがないようにするのもポイント。帰宅したら、食器用洗剤とスポンジで洗いましょう。ここで気をつけたいのが、クッカーのコーディング加工を傷つけないように洗うこと。「うおりゃーっ!」と頑固な汚れをステンレスたわしなどで、ガシガシ洗うのはNG!コーティングをキズつけサビの原因につながります。スポンジの柔らかい面で洗いましょう。汚れがもっとも落ちやすいのは、使った直後。携帯できるシンクを揃えておくと、お湯に浸けることができるので汚れを落としやすくできます。
洗い方
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POINT.1
キッチンペーパーで拭く
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POINT.2
食器用洗剤とスポンジで洗う
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POINT.3
洗ったら、よく拭いて乾かす
使用後の食器類をまとめて洗い場まで運べる!便利なシンクバケツ!
食器類の持ち運びや野菜などの洗い桶としても使うことができます。
サイズ | 約φ25 × 23cm |
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材質 | ターポリン |
シンク容量 | 約11リットル |
重さ | 約180g |
直接火にかけられるので、お湯での洗い物を可能するフィールドシンク!
ハンドル付きで野菜や食器などをまとめて運ぶことができ、使い勝手のよいシンクです。
サイズ | 375 × 260 × 135mm |
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材質 | 本体・ハンドル/ステンレス鋼、まな板/天然木 |
シンク容量 | 約6リットル |
重さ | 約1.2kg |
08
まとめ
Summary
クッカーは、アウトドアの調理器具で欠かせないアイテムです。選ぶときは、素材をはじめ調理法にあったタイプを選びましょう!使えば使うほど、道具として味が出るクッカー!ぜひ、アウトドアの絶品メシに舌鼓してみてはいかがでしょうか。
ティーチャーの用語チェック | |
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パッキング | 荷造り |
スタッキング | 重ねて収納する |
BONFIRE
CAMP COOKING ITEM
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