アウトドアの薪づくり。薪を割るには、斧やナイフなどが必要になります。でも、刃物に慣れていない方は扱いに不安ですよね‥。今回は、ナイフで薪を割る「バトニング」ご紹介します!ナイフを振りかざすに薪を割れるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
01
バトニングとは
Buttinig
バトニングは、ナイフを使って薪を割ることをいいます。ナイフを振りかざす必要がなく、薪づくり初心者の方にもおすすめの割り方です。ナイフを叩きながら薪を割るので、ナイフに大きな衝撃や負荷がかかります。バトニングに適したナイフを選ばないと、破損したり思わぬ大ケガにつながります。安全にバトニングが行えるように基本的な知識や準備をして作業しましょう!
02
必要なアイテム
Item
バトニングに必要なアイテムは、ナイフとグローブ、薪割り台になります。グローブは、ナイフを握るときにグリップ力を高め、滑るの防ぎます。また、薪は、樹皮や切り口に「ささくれ」がでます。グローブをすることで、グサッ!と刺さる心配がありません。軍手では貫通するので、革製のグローブなどがおすすめ!薪割り台は、薪に力が伝わりやすくする役割があります。薪割り台がないと、薪がぐらついたり、力が伝わったときに地面に沈んで不安定に‥。このような状態は、割れにくいだけではなくケガも招きます。また、硬い石やコンクリの上で薪を割ると、割れたときにナイフの刃が地面に当たり、刃を痛めてしまいます。薪割り台がないときは、切り株などの土台を探してみましょう。
必要なアイテム
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ITEM.1
ナイフ
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ITEM.2
グローブ
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ITEM.3
薪割り台
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フルタングシースナイフ
Knife
バトニングは、ナイフに大きな衝撃や負荷がかかるため、頑丈なナイフを選ぶ必要があります。適しているナイフのタイプは、フルタングシースナイフ!フルタングとは、刃(ブレード)から柄(ハンドル)の後ろまで一体化した構造のこと。シースナイフは、フォールディングナイフと呼ばれる折りたたみナイフのように連結部分がないため、耐久性に優れます。加えて、刃の長さや厚さもチェック。刃を叩くため、厚さは2.5cm以上で長さは10cm以上のタイプを選びましょう。ナイフのブレード素材として代表的なものに、ステンレスとカーボンがあります。ステンレスは、切れ味は劣りますが、錆にくくお手入れがカンタン。カーボンは、切れ味に優れますが、とても錆やすくお手入れに手間がかかります。初心者の方には、手軽に扱えるステンレスがおすすめです。
ナイフ
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刃の厚さ
2.5cm以上
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刃の長さ
10cm〜15cm程度
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タング
フルタング
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構造
シースナイフ
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素材
ステンレス or カーボンスチール
04
割りやすい薪
Fire Wood
フルタングシースナイフを手にして「どんな薪でも割ってやるぜ、へっへっ‥」となってはいけません。割りにくい薪があります。無理に割ろうとすると時間がかかり、強い力を入れることで思わぬ大ケガにつながり危険です。とくに、節には要注意です。節は、木の成長過程で、枝が幹に巻き込まれたもの。黒い円形の模様として見られます。割りにくい薪は割らず、割りやすい薪を効率よく割って薪づくりをしましょう。
こんな薪は避ける
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POINT.1
ねじれたり、よじれたりしている
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POINT.2
節がある
薪の種類によっても違いあります。広葉樹は、硬く重いので割るのに力を必要とします。針葉樹は、柔らかく軽いので割りやすいです。薪づくりに慣れてきたら、薪の種類を見分けてみるのもよいですね。
05
バトニングのやり方
Step
バトニングは、まず薪の繊維を確認します。繊維に合わせて、ナイフの刃を平行に当てます。刃は、中央よりもハンドル寄りに当てます。こうすることで、ナイフが叩きやすくなります。次に、刃を当てた状態で数回地面に叩きます。叩くと薪に刃が差さります。差さったら、太めの薪やハンマーで叩きましょう。ナイフの先端は叩かないように気をつけてください。割れてきたら、叩く力を調整して8割程度まで割ります。ナイフを抜いて、手で割りましょう。手で割れば、ナイフの刃が地面に当たるのを防ぎ、ダメージを最小限に抑えることができます。太さがある薪を割るときは、中央から割らず角から
少しずつ割ります。刃の長さ以上の薪は得意としないため、太い薪はパワーのある斧や鉈を使うとよいです。割るときは、必ず刃よりも下に手を置かないようにします。
手順
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STEP.1
薪に、ナイフの刃を平行に当てる
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STEP.2
その状態で軽く叩いて刃を差す
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STEP.3
ナイフの背を太い薪やハンマーで叩く
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STEP.4
力を調整しながら8割程度まで割る
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STEP.5
ナイフを抜いて手で割る
06
おすすめのナイフ
Select
リアルスチール人気モデル!専用レザーシース付き!
フルタング構造のコンベックスグラインドで、バトニングからフェザースティックづくりまで万能に活躍してくれます。
刃長 | 11.3cm |
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刃厚 | 約4.3mm |
重さ | 175g |
ブレード素材 | 14C28N鋼 |
モーラナイフ初のフルタングモデル!レザーシースもカッコいい!
フルタングでガンガン使えるコスパの良いモーラナイフです。
刃長 | 約10.9cm |
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刃厚 | 約3.2mm |
重さ | 170g |
ブレード素材 | ステンレススチール |
くい込みの良いはまぐり刃!繊細な使い方からタフな使い方まで幅広く使える!
携帯性に優れ、耐久性や切れ味に優れたファルクニーベンのナイフです。
刃の長さ | 9.7cm |
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刃厚 | 約4.5mm |
重さ | 約153g |
ブレード素材 | ラミネートVG10 |
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お手入れの方法
Mente
ナイフは錆びにくいステンレス素材でも、お手入れをしないと錆びてしまいます。お気に入りのナイフを長く愛用するためにも使用後はお手入れをしておきましょう。ナイフの汚れは、中性洗剤で落とします。お湯でキレイに洗い流し、布で水分を拭き取って乾かします。手を切らないように要注意です。保管するときは、防錆用オイルをブレードに薄く塗ると、錆を防止することができます。ブレードにオイルを塗り皮膜を作ることで、湿気や酸素に触れるのをガードします。オイルは、椿油といった不乾性油がおすすめ。不乾性油は、時間が経っても固まりにくくベタつかないオイルです。
手順
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STEP.1
中性洗剤で汚れを落とす
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STEP.2
布で水分を拭き乾かす
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STEP.3
ブレードにオイルを薄く塗る
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STEP.4
ナイフと鞘を別々にして保管する
保管するときは、ナイフを鞘に入れず、別々にして保管するのが基本になります。ナイフは新聞紙や防錆紙に包んで、湿気から守りましょう。ウッド製のハンドルは、蜜蝋ワックスやアマニオイルなどを塗ることで、木の質感や色合いを楽しんだり汚れから守ることができます。
椿油とミネラルオイルを配合!錆止め用に作られた高級精密油!
椿油一筋で大正12年創業の黒ばら本舗が手掛けた刃物保護油です。椿油を少量つけて布で拭きます。
容量 | 245ml |
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さらっとした仕上がり!蜜蝋の香りにも癒される!
伸びがよくベタつかずに馴染んでくれ、香りもいい蜜蝋クリームです。
容量 | 10g |
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07
手を守るグローブ
Grove
薪割りは、軍手でなくキャンプグローブを着用しましょう。軍手では、薪のささくれなどの鋭利なものから手を保護することができません。また、ハンドルを握った時も滑りやすいです。キャンプグローブは、グローブの擦れやすい部分に補強が入っているタイプがおすすめです。
柔らかい牛表皮を使用!厚手で肌触りもいいキャンプグローブ!
肌触りがソフトで、手首のギャザーによりフィット感にも優れたレザーグローブです。
サイズ | フリーサイズ |
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材質 | 本体 / 牛革、裏布 / ポリエステル100% |
グローブを使用していくうちに手の形状に変化!使えば使うほど馴染む!
グリップスワニーの定番商品です。メーカー保証も付いているので安心して使うことができます。
サイズ | S、M、L、LL |
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材質 | アメリカ産牛皮革&ケブラー |
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薪を安定させる薪割り台
Stand
薪づくに欠かせない薪割り台。石やコンクリの上で薪を割ると、割れたときに刃が固い地面にあたり、刃を痛めてしまう原因になります。また、薪と自分の間に薪割り台があることで、刃が自分の足に当たるのを防いでくれます。薪は、薪割り台の手前ではなく、真ん中よりも奥に置いて割ると安全です。
薪を置く位置
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POINT
薪割り台の中央より奥に配置する
持ち運びに便利なハンドル付き!薪割り台!
ハンドルは台と一体化できます。足を掛ける危険がないように安全性にも配慮された薪割り台です。
サイズ | 直径25-27cm × 高さ20cm |
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樹種 | 針葉樹 |
割れにくい部分を選定!実用に耐える質実剛健な薪割り台!
薪割り台が4サイズ用意されています。バトニングや斧、ナタなどスタイルに合わせて選ぶことができます。
サイズ | プチ、小、中、大 |
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樹種 | 広葉樹 |
09
まとめ
Summary
薪づくり初心者の方にもおすすめなバトニング。まずは細い薪で、薪を割る感覚を掴みましょう。慣れてくると、病みつきになるかも‥。割れない薪は、「絶対割ってやる‥。」と気持ちに火をつけず避けるように。グローブや薪割り台も準備して安全に薪づくりを楽しみましょう!
ティーチャーの用語チェック | |
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ヤニ | 木に含まれる樹脂 |
BONFIRE
CAMP COOKING ITEM
CAMP ITEM