「キャンプで焚き火するぞ‥」でも、どんな手順でやればいいの?と思いますよね。焚き火は、しっかり準備をして薪を組まないと火をつけるのが難しくなります。今回は、そんな焚き火の組み方や火の付け方などを解説します!
焚き火に必要なものは燃料となる薪をはじめ、焚き火台が必要になります。ほとんどのキャンプ場では、直火は禁止されているので焚き火台は必須です。また、安全に作業するための耐熱グローブや薪を掴みやすくする火ばさみなども用意しましょう!
薪
薪は、燃焼時間に優れた広葉樹の薪と、着火に優れた針葉樹の薪を用意します。
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広葉樹
メインとなる燃料
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針葉樹
焚き付けや一時的な火力アップ
焚き火台
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POINT.1
薪を燃やす焚き火専用の台
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POINT.2
直火が禁止されているキャンプ場では必須
耐熱グローブ
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POINT
手を火傷などから守る
火ばさみ、火かき棒、火吹き棒
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火ばさみ
薪や炭を掴む
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火かき棒
薪の位置を替えたりする
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火吹き棒
空気を送り込み火力を上げる
02
焚き付け
Fire
焚き火は、いきなり太い薪を燃やすことはできません。はじめは細い薪などで火を起こします。薪は、細い薪から太い薪(太さ10cm程度)まで、3種類ほど薪づくりをしておくのが基本です。メインの燃料に火をつけるために使う燃えやすい物を「焚き付け」と呼びます。焚き付けには、針葉樹の細い薪や枯れ枝、天然の着火剤と呼ばれる松ぼっくりや枯れたスギの葉などがあります。焚き付けは、着火のしやすさが重要なので、油分を含み乾燥しているものが適しています。
焚き付けに適したもの
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ITEM.1
細い針葉樹の薪
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ITEM.2
松ぼっくり
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ITEM.3
枯れた枝やスギの葉
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ITEM.4
新聞紙や割り箸
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ITEM.5
着火剤(固形)
03
焚きを組む
Make
まず焚き火台に、着火剤を置きます。着火剤は、量を多くすると、着火剤に含まれる成分で臭いが強くなるので少量がおすすめ。次に、着火剤に被せるように、松ぼっくりや新聞紙、割り箸など燃えやすいものを置きます。中に空気が通りやすくするイメージで、ふっくら積むのがポイントです。最後に、細い針葉樹の薪を、三角になるように組み、隙間を作りながら高さを出します。こうすることで、火元が空気を取り込みやすく、熱による上昇気流が生まれ燃えやすくなります。組んだら、チャッカマンなどで着火します!
手順
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STEP.1
着火剤を少量置く
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STEP.2
燃えやすいものを、ふっくら積む
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STEP.3
細い針葉樹の薪を、三角になるように組む
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STEP.4
チャッカマンなどで着火する
04
薪を焚べる
Firewood
火が付いて、細い薪が燃え始めたら、少しづつ細い薪を焚べていきます。一度に薪を追加しすぎると、空気の通りが悪くなり、火力が落ちる原因になるので要注意。種火が安定するまでは、燃えている薪を移動させるのもよくありません。火が育ってきたら、燃焼時間に優れた広葉樹の薪を投入していきましょう。火力をみながら、投入する薪を太くしていきます。
手順
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STEP.1
細い薪を焚べて種火を安定させる
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STEP.2
広葉樹の薪を投入する
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STEP.3
火力をみながら、投入する薪を太くする
05
熾火(おきび)を作る
Okibi
火力が安定したら、熾火を作ってみましょう。熾火は、炎が収まり炭のように芯が赤くなっている状態。火力が一定になるで調理用の焚き火としても適しています。熾火は煙が少ないため、煤(スス)がつきにくくなります。ヤカンなどの調理器具を使ったおときに、黒くならずお手入れもラクになります。作り方は、カンタン!燃焼時間の長い広葉樹の太い薪を投入して、燃やすだけです。燃え切って炎が落ち着いたら熾火のできあがりです。熾火になるまでは、薪を移動させたり追加してたりしせず、じっ〜と待つことがポイントです。
熾火(おきび)
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POINT.1
煙が少なく煤がつきにくい
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POINT.2
安定した火力
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POINT.3
調理の火力調整がしやすい
手順
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STEP.1
太い薪を広葉樹の薪を投入する
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STEP.2
炎が落ち着くまで、じっと待つ
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STEP.3
炭のように芯が赤くなっている状態になれば完成
06
焚き火の消し方
Erase
焚き火は、炭が燃え尽きるのが理想です。ですが、時間を計算して焚き火をするのは神技‥。初心者には難しすぎです。炭は、火ばさみで砕いて広げ、消えやすくしましょう。火が消えたら、焚き火台から炭を取り出し、水を入れたバケツなどに浸けます。強い熱を持った炭は消えたようにみえて、中心部分は熱々の状態であることも少なくありません。しっかり水に浸けて消火します。消火したら、キャンプ場で指定されている捨て場に捨てれば完了です。また、焚き火台に直接水をかけて消すのは、絶対にNG!水蒸気で火傷したり、急激な温度変化で焚き火台が歪んだり変形してしまう恐れがあります。
手順
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STEP.1
火ばさみで砕いて広げる
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STEP.2
焚き火台から炭を取り出し水に浸ける
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STEP.3
キャンプ場で指定の捨て場に捨てる
より簡単に炭を消したい方は、「火消しツボ」がおすすめ。炭をツボに入れ、密閉して酸素の供給を断ち、炭を消すことができます。ツボに入れたまま持ち帰ることもできるので、炭の運搬もラクにできます。持ち帰って捨てるときは、地域の役場や市役所に分別の確認してから行いましょう。
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おすすめアイテム
Select
嫌な臭いがなくしっかり着火!持続性もありコスパがよい着火剤!
焚き火をはじめ、バーベキューや七輪の火おこしに活躍してくれます。
サイズ | 95 × 160 × 10㎜ |
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個数 | 15片 × 2 |
手になじみ扱いやすい!軽い力で挟めるスノーピークの火ばさみ!
先端にギザギザの形状を採用しているので、薪が木炭が挟みやすく扱いやすい火ばさみです。
サイズ | 約4 × 40.5 × 2.5cm |
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重さ | 200g |
焚火や炭火を扱うための3点セット!収納ケース付きで携帯や保管も便利!
重さがありますが、薪の補充をはじめ、木炭のかき混ぜや灰の処理を便利するツールセットです。
セット内容 | 火かき棒、ショベル、火ばさみ |
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サイズ | 全長 各520mm |
重さ(総重量) | 1.7kg |
ピンポイントに狙って空気を送り込める!折りたたみ式のファイヤーブラスター!
火元に空気を送り込むことで、炭を再度燃焼させ火力をアップさせることができます。専用の革ケース付きです。
サイズ | 使用時:約476mm / 収納時:約92mm |
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重さ | 本体:約21g / ケース:約5g |
素材 | 本体 :ステンレス / ケース:本革 |
上下のふたで密閉消化!煙突効果で火おこしカンタン!
耐久性に優れ、火おこしから火消し、炭の運搬まで便利に活用することができます。
サイズ | 約15 × 25cm |
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重さ | 約1kg |
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まとめ
Summary
焚き火は、ゆらゆら、ぱちぱち、キャンパーを癒してくれます。火を扱うので、安全に作業するためにアイテムを揃えておくことをおすすめします。はじめは、細い薪や枯れ枝から燃やして、徐々に燃やす薪を太くしていきましょう。薪を上手に組んで、楽しい焚き火を!
ティーチャーの用語チェック | |
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ヤニ | 木に含まれる樹脂 |
BONFIRE
CAMP COOKING ITEM
CAMP ITEM