延べ竿が折れるときは、一番強度が弱い穂先が折れることがほとんどです。竿を折ってしまったショック、そして釣りが強制終了になってしまった悲しさは計り知れません。そんな万が一に備えて、釣行場所で修理できるようにしておきましょう。
目次
01
延べ竿が折れたときの修理
About
延べ竿が折れるとき、ほとんどの場合は穂先が折れます。穂先は細く折れやすいので、扱うときは気をつけなければなりません。枝掛かりや根が掛かり、竿の収納時に大きな力を掛けてしまい「ポキッ」と折ってしまうパターンが多いです。釣行場所で修理する場合は、穂先が短くなりますが、新しいリリアンを接続させます。後々、完全に元に戻すなら、パーツを丸ごと交換します。釣具屋に相談して、メーカーへ取寄せができるか確認しましょう。
釣行場所で修理する
-
POINT.1
穂先は短くなる
-
POINT.2
修理コストを抑えることができる
釣具屋に相談する
-
POINT.1
完全に元に戻せる
-
POINT.2
パーツ取り寄せで、修理コストが高くなる
-
POINT.3
モデルによっては、取寄せができない
釣行場所での修理は、応急処置になります。延べ竿のパーフォマンスを十分に発揮させるためにも、後々、釣具屋に相談して、元に戻すことを検討しましょう。
02
修理できるのは穂先のみ
Point
釣行場所で修理できるのは、穂先(1番目の節)のみです。穂持ち(2番目の節)以降の節は、短時間で修理することは困難です。現地での修理は断念して、釣具屋でパーツを取り寄せるようにしましょう。古い延べ竿で費用が高くなる場合は、新しい延べ竿を購入するのもよいでしょう。古い延べ竿よりも、高いスペックの延べ竿を手にすることができるかもしれません。シマノやダイワなどの大手メーカーは、古いモデルのパーツも取り揃えていることが多いです。初心者の方は、大手ブランドの延べ竿を、ぜひ検討してみましょう。
03
必要なアイテム
Item
活用する機会は少ないですが、修理に必要なアイテムを用意しておきましょう。修理をする上で、リリアンの外径と穂先を仕舞う節(穂持ち)の内径が重要になります。リリアンは、数種類のサイズを用意しておくと安心です。
必要なアイテム
-
ITEM.1
ライター
-
ITEM.3
瞬間接着剤
-
ITEM.3
ハサミ
-
ITEM.4
リリアン換え用
-
ITEM.5
ティッシュ
04
延べ竿を収納して、穂先だけ出す
Step.1
最初に、延べ竿を収納して、穂先だけ出すようにします。自宅で修理する場合は、竿尻から節を一度取り出すと作業しやすいです。
05
換えのリリアンを用意する
Step.2
リリアンは、購入すると1mほど長い状態なので、7cm程度の長さに切ります。少し長めにしておくと、仕上げるときに長さの最終調整をすることができます。リリアンの替えがないときは、折れた穂先からリリアンを外して移植します。リリアンの接着部分をあぶって溶かし、固まる前にティッシュなどで掴んで外します。
リリアン
-
POINT.1
全体の長さは、7cm程度
-
POINT.2
長めにすることで、仕上げのときに最終調整できる
-
POINT.3
替えがないときは、移植する
06
穂先の先端にリリアンを刺し込む
Step.3
穂持ちに穂先をセットした状態で、リリアンを穂先に1〜1.5cmほどかぶせます。節をバラしている場合は、リリアンの外径が「穂持ち」の内径よりも太いと、穂持ちから穂先が出てこなくなるので気をつけましょう。リリアンの外径よりも穂先の外径が大きい場合は、デザインナイフなどで穂先を削って調整します。
手順
-
STEP.1
リリアンの外径と穂持ちの内径をチェック
-
STEP.2
穂先が太い場合は、デザインナイフなどで削る
-
STEP.3
リリアンは、1〜1.5cm程度を穂先にかぶせる
07
ライターでリリアンをあぶる
Step.4
リリアンをかぶせた部分を、ライターで軽くあぶってリリアンを少し溶かします。強くあぶりすぎると、穂先まで焦げてしまうので気をつけます。穂先を回しながら、少しずつあぶりましょう。溶けたら、指でつまんで転がして、繫ぎ目を滑らかにします。
手順
-
STEP.1
穂先を回しながら、ライターで少しずつあぶる
-
STEP.2
少し溶かしたら、指でつまんで転がす
08
リリアンの先端をあぶる
Step.5
リリアンを好みの長さにカットします。長さがわからない場合は、5cm程度を目安にしてみましょう。カットしたら、リリアンの先端を少しあぶって溶かし、ほつれないようにして仕上げます。
手順
-
STEP.1
リリアンの長さを調整する
-
STEP.2
リリアンの先端を少しあぶって溶かす
09
リリアンが外れないか最終確認をする
Step.8
リリアンを穂先に接続したら、必ず引っ張って外れないか確認します。確認を怠ると、魚を掛けたときに、すっぽ抜けてしまう可能性があります。接続箇所が緩く不安定な場合は、接着剤で補修したり、やり直しをしましょう。
手順
-
STEP.1
リリアンを引っ張って外れないか確認する
-
STEP.2
外れたり接着が緩いようであれば、やり直す
10
やり直す場合は?
Retry
一からやり直すときは移植のときと同様に、リリアンをライターであぶって溶かし、ティッシュなどで掴んで外します。穂先が焦げないように気をつけましょう。穂先に残った接着カスは、デザインナイフで削ってキレイにします。
手順
-
STEP.1
ライターでリリアンをあぶって溶かす
-
STEP.2
溶けている間に、ティッシュで掴んで外す
11
おすすめ修理アイテム
Select
どの箇所を切っても円筒状を保ちトップリリアン!
延べ竿の穂先に、かぶせやすいリリアンです。いくつかサイズを用意しておくと、対応できる幅が広がります。
内径 | 1.1mm | サイズ | 1m × 2本 |
---|
軽くて丈夫なアルミ削り出しホルダーで持ちやすく、疲れにくい!細かい作業に最適!
細軸でほどよい重さがあり、コントロールしやすいデザインナイフです。
サイズ | 15cm |
---|
低粘度の液だから広がりやすく扱いやすい!キャップを開けてすぐに使える接着剤!
粘度が低いため浸透に優れ、リリアンに接着しやすい接着剤です。キャップがスクリュータイプのため、次回使用時も快適に使えます。
容量 | 20g |
---|
12
まとめ
Summary
釣行場所で延べ竿を折ってしまったときに対処できると、釣りの強制終了を回避することができます。思わぬトラブルで折ってしまうこともあるので、修理に必要なアイテムを準備しておくことをおすすめします。安価な延べ竿は、折れやすいので気をつけましょう。
ティーチャーの用語チェック | |
---|---|
穂持ち | 穂先から二番目の節 |