渓流の女王と呼ばれるヤマメ。ハリをかけて一度バラすと、その日はもう釣れないと言われるほど、繊細な一面を持っています。今回は、そんなヤマメの釣り方を初心者向けにご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。
目次
01
ヤマメの特性
Yamame

ヤマメ(山女魚)は、低水温で流心を好む渓流魚です。体型が扁平なため遊泳力が高く、ちょっち流れが早いポイントで餌を待つ習性があります。警戒心が高く、一度バラしたヤマメは、「その日はもう釣れない」とまでいわれるほど。
02
ヤマメを釣る3つの釣法
Style

餌釣りは、幅広い地形に対応しやすい
ヤマメを釣る方法は、主に3つあります。
生餌を使った餌釣り、毛針を使ったテンカラ、ルアーフィッシングです。今回は、初心者も気軽に楽しめる餌釣りでヤマメを狙う方法をご紹介します。
ヤマメの釣り方
釣法 | 道具 | 餌 |
---|---|---|
![]() |
延べ竿 | ・イクラ ・ブドウ虫 ・川虫 ・陸生昆虫 |
![]() |
テンカラ竿 | 毛針 |
![]() |
・ルアーロッド ・リール |
・スプーン ・スピナーベイト ・ミノー |
餌釣りには、ミャク釣りとウキ釣りがあります。選ぶなら、手元にダイレクトに魚のアタリを楽しめるミャク釣りがおすすめです。
03
ミャク釣りに必要なもの
Item

ミャク釣りはオモリで底をとり、餌を川の流れに馴染ませて狙います。繊細なアタリ(脈)を手元に感じられる釣法です。
必要なものはシンプルで、延べ竿、仕掛けセット、餌の3点のみ。仕掛けセットを使うことで、仕掛け作りやセット、取り替えにかかる時間を大幅に短縮できます。
必要なもの
- 延べ竿
- 仕掛けセット
- 生餌
04
延べ竿の選び方
Rod

数本揃えておくと川に対応しやすい(左から3.3m、4.5m、6.1m)
延べ竿が長いと、魚との距離を空けることができて、奥のポイントも狙えるのがメリット。その反面、狭い川幅では扱いにくく枝掛かりのリスクも高くなります。
竿が短いと狭い川幅でも振り込みやすく操作性に優れます。ですが、奥のポイントが狙えず、広いフィールドには向いていません。
はじめは扱いやすい4.5mで、使い方などに慣れるのがおすすめです。
延べ竿のスペック
- 長さ:4.5m
- 調子:先調子
- 硬さ:硬調
05
仕掛けセットの選び方
Set

仕掛けセットの長さは、必ずチェックする
仕掛けセットは、渓流やイワナやヤマメなど対象魚の名前が付いたセットを選べばOKです。
それぞれ適用できる竿の長さがあるので、必ず確認して選ぶようにします。
そして、ハリスの太さをチェック。渓流は、0.4号が基本ですが、慣れないとけっこープチプチ切れやすい‥。激しい仕掛けロスで、ストックゼロにならないために、0.6号も選んでおくと安心です。
仕掛けセット
- 渓流や対象魚の名前が付いたセット
- ハリスの太さは0.6も選んでおくと安心
クッションゴム採用で切れにくい!4.5mの竿にぴったりな仕掛け!
イクラやブドウ虫、川虫など渓流の餌釣りに適した仕掛けです。
適用竿 | 4.5m |
---|---|
ハリ | 7.5号 |
ハリス/道糸 | 0.6号 / 0.8号 |
06
餌の選び方
Bait

管理釣り場では、イクラとブドウ虫が基本餌となる
ヤマメの餌は、はじめはイクラやブドウ虫がおすすめです。同じ餌を使い続けると見切られるので、種類があったほうが釣果アップに期待できます。購入は、釣具店やネットでの購入が良きです。管理釣り場でも購入できますが、量が少ないことも‥。
春先や夏には、川の石をめくって川虫を採集したり、草むらで飛んでるバッタを捕まえて餌にするのも楽しさのひとつ。自然の水生昆虫や陸生昆虫なども餌にできるのは渓流釣りならでは。
ヤマメの餌
- イクラやブドウ虫
- 川虫(キンパク、ヒラタなど)
- 陸生昆虫(トンボ、バッタなど)
やや固めでしっかり針にかかるマルキューの生イクラ!
渓流や管理釣り場での定番餌で扱いやすさに優れます。
種類 | 生イクラ |
---|
07
餌を流れに馴染ませる
Flow

様々な地形に合わせて、最適な流し方を探していく
ミャク釣りは、餌を川の流れに馴染ませて自然に流すことが大切です。不自然な流れは、渓流魚が警戒して喰いつきません。
餌の流れは、目印の動きで判断します。理想は、目に見える水面の流れより、ちょっち遅く流れている状態。オモリが底を捉えていて、魚が喰いつきやすい速さです。

流れの強さや水深に合わせて、ガン玉の重さや竿の位置を調整して探りましょう。
餌の流れ
- 水面よりも少し遅い速さ
- ガン玉や竿の位置調整で探る
08
狙うポイント
Point

2つの流れが合わさるポイントは狙い目
ヤマメは流れがある流心に定位して、流れてくる餌を捕食する狙う習性があります。
流心は、川の中央部分のメインとなる流れ。水の流れが周りよりもちょっち速い。まずは、鉄板ポイントである落ち込みの白泡を探してるとよいです。
白泡の脇に餌を投げ込み、餌をゆっくり沈ませてから、流心に馴染ませるように流して狙ってみましょう。
狙うポイント
- 流れが少し速いポイント
- 白泡の脇や切れ目
09
揃えておきたいアイテム
Other

最低限揃えておきたいアイテムたち
ヤマメ釣りは、針外しなども揃えておくと釣りが快適になります。
管理釣り場では、針外しやハラワタ取りを係員さんにお願いできるところもありますが、ちょっち頼みに行くのが手間‥。針外しやハラワタ取りは、できるように練習すると良きです。
アイテム
道具 | 用途 |
---|---|
針外し | 飲み込まれたハリを外す |
ガン玉外し | ガン玉の取り外しをする |
ガン玉(3〜3B) | 状況に応じて重さを調整する |
釣り用ハサミ | 仕掛けのラインを切る |
フィッシングナイフ | 腹を裂いてハラワタを取る |
グローブ(軍手で代用OK) | 内蔵処理時の魚を掴んだときの滑り止め |
さらに、魚を苦しませないために締める方法も覚ると素敵です。魚の締めは鮮度に影響して、旨みに直結します。渓流釣りに慣れてきたら、魚のためにもチャレンジしてみてください。
飲まれた針を瞬時に外す釣りビギナー必須アイテム!
ループ状の先端にハリスを通して押すだけで外すことができます。渓流釣りであれば、SSがおすすめです。
サイズ | ミニ、SS、S |
---|
10
ヤマメの鮮度を維持する
Keep

釣り初心者でも簡単に保冷管理ができる
ヤマメを釣ったら、すぐに締めてエラやハラワタを取り保冷する必要があります。
夏は数時間で腐敗が進みやすい。身に透明感がなくなったり、腹骨が剥がれてくると痛みはじめのサイン。旨味も落ちる‥。

クーラーボックスで保冷もいいですが、車載冷蔵庫があると超便利。保冷最適温度5℃を維持&保冷剤のスペースも省けるので広く使えます。
BougeRV(ボガヴ)の車載冷蔵庫は、省エネで操作も楽ちん。釣行時の食材や餌の保冷にもよく、1台持っておくとアウトドアやおうちでも重宝します。
車載冷蔵庫であれば
- 腐敗しやすい魚を適切に保冷
- 食材や活き餌の鮮度を維持
- おうちでサブ冷蔵庫


鮮度&旨みを
キープ!
BougeRV 車載冷蔵庫 28L
-
価格
31,980円(税込)
-
温度範囲
-22℃〜+10℃
-
電圧
DC12V・DC24V
-
消費電力
45W/60W
2023.12.31まで
お得な16%OFFクーポン発行中!
クーポンコード「AJP16」
今なら、初回注文時に
クーポンコード入力で16%OFF。
11
まとめ
Summary
ヤマメをはじめとした渓流魚は警戒心が高いので、足音や声、人影を見せないようにすることが大切です。ヤマメとイワナが混在している流域では、流心を狙うことでヤマメを狙いやすくなります。
18cm〜20cm程度のサイズであれば、骨が柔らかいので塩焼きで頭ごと食べることもOK。ちょっち難易度は高くなりますが、ぜひヤマメ釣りにチャレンジしてみてください。
ティーチャーの用語チェック | |
---|---|
ガン玉 | 丸いオモリ |