渓流釣りでメインとなる対象魚は、主にヤマメ・アマゴ・イワナ・ニジマスの4種類になります。
多くの管理釣り場では、ヤマメ・イワナ・ニジマスが対象です。渓流釣りをはじめたばかりだと「魚の違いがちょっちわからない‥」なんてことも少なくありません。
今回は、そんな渓流魚の見分け方をご紹介します。ぜひ最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
01
渓流魚の違いとは
About

どんな個体が生息しているのかワクワクさせてくれる渓流
渓流魚の違いは、体表の模様で判別することができます。小判状の模様であるパーマークや体色などに特徴があります。さらに、同じ個体でも生息している環境によって異なる魅力的な一面も。ぜひ、渓流魚を釣ったら観察してみてください。
見分けるポイント
- 体色
- 小判状の模様(パーマーク)
- 白い斑点模様
02
陸封型と降海型
Type
多くの渓流魚は、一生を川で過ごす魚で陸封型(りくふうがた)です。
ですが、海に降りて一生のほとんどを海で過ごし繁殖期に川に戻る渓流魚も。これを降海型(こうかいがた)といいます。降海型はエサが豊富な海で育つため、外見が変化しサイズがモンスター級に‥。呼び名も変わります。
渓流域では陸封型が対象魚となり、降海型は本流域での対象魚になります。
渓流魚が海に降りると
- ヤマメ ▷ サクラマス
- アマゴ ▷ サツキマス
- イワナ ▷ アメマス
- ニジマス ▷ スチールヘッド
03
ヤマメ
Yamame

渓流の女王と呼ばれるヤマメ
ヤマメは「渓流の女王」ともいわれる高級魚。「山の女(女性のように美しい姿)」という意味が由来です。ヤマメの模様は、くっきりでたパーマーク(小判状の模様)が特徴です。
ヤマメの模様
- 側面に小判状のパーマーク
- 側面に少し赤みの帯
- 少し大きめの黒点
下流のダム湖などに降りて再遡上する個体は「戻りヤマメ」と呼ばれ大型になります。海に降りて大きく育ったヤマメは「サクラマス」と呼ばれます。

ヤマメ
-
和名
ヤマメ(山女魚、山女)
-
分類
サケ目サケ科タイセイヨウサケ属
-
大きさ
20〜30cm程度
-
シーズン
一般的には3月〜9月
-
生態型
海に降りず、一生を川で過ごす陸封型(河川残留型)
-
降海型
サクラマス
04
アマゴ
Amago

渓流の宝石といわれるアマゴ
アマゴは、ヤマメに似ていて「渓流の宝石」といわれています。雨が多い梅雨や夏のはじめによく釣れるという意味から由来されています。アマゴの模様は、ヤマメと似ていますが散りばめられた朱点(しゅてん)が特徴としてあげられます。
アマゴの模様
- 背面に黒点
- 側面に小判状のパーマーク
- 朱点が散在
アマゴは一生を川で過ごしますが、一部には海に降りて大型に成長し川に再び戻ってきます。そのようなアマゴは「サツキマス」と呼ばれます。

アマゴ
-
和名
アマゴ(雨子、甘子、鯇)
-
分類
サケ目サケ科タイセイヨウサケ属
-
大きさ
20〜30cm程度
-
シーズン
一般的には3月〜9月
-
生態型
海に降りず、一生を川で過ごす陸封型(河川残留型)
-
降海型
サツキマス
05
イワナ
Iwana

渓流の王者とも呼ばれるイワナ
イワナは、「大イワナ伝説」という昔話があるほど渓流魚の中で、もっとも大型になります。岩陰から補食するため「岩にすむ魚」という意味から由来されています。イワナの模様は、黄褐色で白い斑点が特徴です。
イワナの模様
- 黄褐色や灰色の体色
- 側面に小判状のパーマーク
- 側面に白い斑点
在来種のイワナの種類は、生息する地域によって何種類かに分類されます。エゾイワナは、北海道〜東北に分布し白い斑点模様のみ。ニッコウイワナは、関東以南の広い範囲に分布していて白い斑点に加えて黄色や橙色の斑点模様があります。
イワナの種類
種類 | 分布 | 模様 |
---|---|---|
オショロコマ | 北海道 | 白い斑点と朱点 |
ミヤベイワナ | 北海道 然別湖 | オショロコマよりも胸ビレが長い |
エゾイワナ | 北海道〜東北 | 白い斑点のみで、赤や黄色の斑点がない |
ニッコウイワナ | 関東以南 | 白い斑点と黄色や橙色の斑点 |
ヤマトイワナ | 中部地方 | 黄色や橙色の斑点のみで白い斑点がない |
ゴギ | 中国地方 | 大きい白い斑点と橙色の斑点 |
底に張り付き定位しているイワナは、落ち葉などの環境によって、お腹が橙色になると言われています。生息する環境によって模様に個体差がでるので見比べるのも楽しさのひとつです。
イワナは一生を川で過ごしますが、一部には海に降りて大型に成長し川に再び戻ってきます。そのようなイワナは「アメマス」と呼ばれます。

イワナ
-
和名
イワナ(岩魚)
-
分類
サケ目サケ科イワナ属
-
大きさ
20〜30cm程度
-
シーズン
一般的には3月〜9月
-
生態型
海に降りず、一生を川で過ごす陸封型(河川残留型)
-
降海型
アメマス
06
ニジマス
Nijimasu

ニジマスは、サイズが少し大きめで引きもある
ニジマスは、アメリカのカルフォルニアから日本に輸入されたのがはじまりで、英語の「レインボートラウト」の直訳(虹鱒)の意味から由来されています。ニジマスの模様は、虹色の縦縞が特徴です。
ニジマスの模様
- 側面に黒点
- 側面に赤紫色の太い縦縞の模様
ニジマスは生態型によってサイズが異なり、小型のニジマス(陸封型)はレインボートラウト、大型のニジマス(降海型)はスチールヘッドと呼びます。

ニジマス
-
和名
ニジマス(虹鱒)
-
分類
サケ目サケ科タイセイヨウサケ属
-
大きさ
20〜30cm程度
-
シーズン
一般的には3月〜9月
-
生態型
海に降りず、一生を川で過ごす陸封型(河川残留型)
-
降海型
スチールヘッド
07
難易度の違い
Individuality

釣ったら締めてエラを切り、木の枝を通すと持ち運びしやすい
渓流魚は、種類によって定位する場所や餌の食べ方などが違います。ポイントや餌を考えて、釣りたい渓流魚を狙うのも楽しさのひとつ。
たとえば、ヤマメちょっち早い流れを好み、イワナは緩やかな流れで岩下で餌を待ちます。ヤマメやイワナは警戒心が高く、気配を感じると喰いが悪くなるため難易度は高め。ニジマスは、ヤマメなどに比べると釣りやすく入門にぴったりです。
難易度
- ヤマメやニジマスは、難易度が少し高い
- ニジマスは、比較的釣りやすい
08
サイズを知る
Scale
渓流魚を釣ったら、サイズを計ってみるのもおすすめ。30cmを超えると尺者(しゃくもの)と呼ばれる滅多に釣れない大物です。わずかに尺に届かないサイズは泣き尺(なきじゃく)と呼ばれます。

サイズ
-
15cm以下
資源保護のためリリース
-
30cm以上
尺者と呼ばれる大物
もし「サイズが大きいかも…」と思ったら、それは思わぬ超大物かもしれません。小物、大物のサイズ感がわかるようになると、釣りがさらに楽しくなります。15cm以下の幼魚が釣れた場合は、資源保護のためにリリースしましょう。
伸び縮みのないファイバー素材を採用したコンパクトで使いやすいメジャー!
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サイズ | 長さ150cm × 幅12mm |
---|
09
魚の鮮度を維持する
Keep

温度管理を自動化できるのは、やっぱり便利
渓流魚の鮮度維持には、釣ったら締めて冷やすことが超大切。とくに、夏は数時間で腐敗が進みやすく、内臓処理や保冷が必要不可欠です。
クーラーボックスで保冷するのもいいですが、車載冷蔵庫があると便利。保冷最適温度5℃を維持&保冷剤のスペースも省けて広く使える。

BougeRV(ボガヴ)の車載冷蔵庫は、省エネで操作も楽ちん。釣行時の食材や餌の保冷にもよく、1台持っておくとアウトドアやおうちでも重宝します。
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- 魚が腐敗しやすい夏も安心保冷
- 食材や活き餌の鮮度維持
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-
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10
まとめ
Summary
渓流魚の違いがわかると、狙うポイントやエサ、釣り方などデータが取れるメリットがあります。
ニジマスは比較的釣れやすく、ヤマメやイワナは難易度が高めです。臆病で警戒心が強い渓流魚たちをいかにして釣るか、より奥深さを味わえます。
渓流魚の見分けがわかるようになったら、餌の付け方も意識してみてください。釣果アップにつながる大切な要素です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。少しでもお役に立てたら嬉しいです。それでは。
ティーチャーの用語チェック | |
---|---|
パーマーク | 魚の表面に表れる小判状の模様 |
降海型 | 川から海に降りて再度川に遡上する魚 |
陸封型 | 一生を川で過ごす魚 |
フィッシュグリップ | 魚を掴むトング |