スピナーは、海外のトラウトフィッシングでよく使われているルアーです。日本でも渓流釣りで使われています。使い方もシンプルなので、初心者にも扱いやすいおすすめルアーです。
目次
01
スピナーとは
Spinner
スピナーは、ブレードと呼ばれる金属板とビーズなどを組み合わせた金属製のルアーです。水の抵抗でブレードが回転し、その振動や光の反射で魚の興味を誘います。浅瀬や水面付近の層から底までをレンジキープして狙うことができます。
スピナー
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POINT.1
水の抵抗によってブレードが回転する
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POINT.2
ブレードによる振動や光の反射で魚の興味を誘う
川幅が狭かったり急な流れの中でも、着水後にブレードが回転するのでアピールがすぐ開始されるのも特徴です。
02
種類
Type
スピナーは、主に「クレビスタイプ」と「インラインタイプ」の2種類あります。
それぞれ特徴があるので、ブレードがどのように装着されているか確認してみるとよいです。
クレビスタイプ
ブレードを固定するための「クレビス」を使っているスピナーです。クレビスがシャフトとブレードの連結する役割をしています。一般的なスピナーのタイプです。クレビスがブレードの回転を手助けします。
インラインタイプ
ブレードの固定に「クレビス」を使っていないスピナーです。シャフトにブレードを、そのまま装着しています。ブレードの立ち上がりの早さに優れています。
03
ブレードのタイプ
Blade
ブレードは、主に3種類あります。コロラド、ウィローリーフ、インディアナです。このブレードの形によって動きが変わります。
スピナーを選ぶときは、自分のスタイルに適しているかブレードの形もチェックしてみましょう。
コロラドタイプ
胴幅が広いブレードです。バイブレーションが高く、フラッシングが弱めです。水の抵抗が大きいので、ゆっくりと沈んでいきます。そのため、スローリトリーブで泳がしたりフォールさせるのに効果的です。
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VIBRATION
★★★
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FLUSHING
★☆☆
ウィローリーフタイプ
胴幅が狭い葉の形をしたブレードです。バイブレーションが小さく、フラッシングが強めです。水の抵抗が少ないので、早く沈みます。そのため、リトリーブで浮き上がりにくく深い水深を泳がすのに効果的です。
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VIBRATION
★☆☆
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FLUSHING
★★★
インディアナタイプ
コロラドとウィローリーフの中間的なブレードです。バイブレーションとフラッシングがほどよく効果的な万能型です。いろいろな場所で効果的に使うことができます。
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VIBRATION
★★☆
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FLUSHING
★★☆
04
バイブレーションとフラッシング
Action
スピナーのアプローチ力は、バイブレーションとフラッシングにあります。バイブレーションとフラッシングを上手に発生させヤマメやイワナなどにアピールすることを意識しましょう。
バイブレーション
スピナーのブレードの振動で水の波動をだします。補食生物がだす波動としてアピールします。
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POINT
補食生物がだす波動としてアピール
フラッシング
スピナーのブレードが光の反射でキラキラと光ります。このキラキラの点滅が魚の興味を引いたり、小魚の「ヒラ打ち」としてアピールします。
-
POINT
小魚のキラキラした点滅でアピール
05
カラー選び
Color
スピナーのブレードの定番カラーは、ゴールド、シルバーです。ゴールドは、派手なので活性が高い魚や日の光が弱い状況下でアピールするのに効果的です。シルバーは、万能で天気が良くクリアな状況下で効果的です。
ゴールド
-
POINT
活性が高い魚や日の光が弱いときに有効
シルバー
-
POINT
天気がよくクリアなときに有効
06
重さ
Weight
渓流で使用するスピナーの重さは、1.5g〜5g程度が扱いやすいです。水流の強さや水深によって使いわけます。いくつか重さを用意しておくと、色々な状況に対応できます。初心者の方は、まずは2g〜3g程度のスピナーが使いやすいのでおすすめです。
水深が浅い・水流が弱い
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WEIGHT
1.5g程度
オールラウンド
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WEIGHT
3g程度
水深が深い・水流が強い
-
WEIGHT
5g程度
07
使い方
How to
スピナーは基本「ただ巻き」で使います。水温が低く活性が低い場合は、魚が追いつけるようにゆっくりリトリーブします。深さがある場合は、ストップ&ゴーでフォールさせるのも効果的です。
ブレードをしっかり立ち上げる

スピナーのブレードは、水流のスピードとリトリーブで手前に引くスピードによる抵抗でパフォーマンスを発揮します。上流にキャストする場合は水流の抵抗なく流されるため、水流のスピードより早くスピナーを泳がせます。下流にキャストする場合は水流とリトリーブの抵抗が加わり、リトリーブを速くすると浮き上がりやすいため、ゆっくりとリトリーブして調整するとよいです。
浅瀬や表層を狙う

1.5g程度の軽量スピナーを選びましょう。着水後、すぐリトリーブします。リトリーブを一定の速さにキープしてレンジを維持します。
深場や底層を狙う

着水後、すぐリトリーブせずフォールさせます。ロッド先を倒しぎみにしてリトリーブして、底を探ります。
リフト&フォールさせて狙う

ロッドを立ててスピナーをリフトさせます。そして、ロッドをゆっくり倒しながらスピナーをフォールさせます。このフォール中のブレードの回転で、渓流魚にアピールしましょう。
ステイさせる

下流へキャスティング後、リトリーブせずに水流でブレードを回転させ、その場でアピールします。
08
浅瀬おすすめスピナー
Sharrow
浅瀬や水流の弱いポイントで使う場合は、1.5g〜2程度の軽めのスピナーが使いやすいです。重くなるほど、すぐ底に着地してしまい根がかりが発生しやすくなります。
本山博之氏が試行錯誤を重ね完成させたAR-S(エーアール・スピナー)!
ロッドの角度で広範囲にレンジも探ることができます。基本ただ巻きなので、とても使いやすいです。
重量 | 2.1g |
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サイズ | 10mm |
カラー | MTBK #02 |
立ち上がりから回転してくれ、魚に抜群のアピール力!
着水直後からしっかりブレードが回転してくれ、スプーンやミノーよりも釣果アップが期待できます。
重量 | 2.1g |
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サイズ | 10mm |
カラー | MESI #05 |
ARSブレードの驚異の立ち上がりで、ピンポイントに攻めるバイトチャンスを大幅に増大!
ブレード回転性能や強いバイブレーションで、渓流域という狭いゾーンでも威力を十分に発揮します。
重量 | 2.1g |
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サイズ | 10mm |
カラー | RSBK #04 |
09
万能おすすめスピナー
All
万能に使う場合は、3g程度のスピナーがおすすめです。入門に使う場合も幅広く対応でき扱いやすい重さです。
シルバーカラーで万能に使える、ひとつは持ちたいARスピナー!
シルバーカラーで幅広い環境でヤマメ、イワナなど狙えるスピナーです。
重量 | 3.5g |
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サイズ | 14mm |
カラー | MTCH #01 |
スローリトリーブでもしっかり回転するため狙ったポイントへ確実にアピール!
オーソドックスなティアドロップ型のブレードで、あらゆる状況でもしっかり水を掴んでくれます。
重量 | 3g |
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カラー | #1-Dアカ/G |
複雑な水の流れでも抜群の安定感を持つフランス産名作スピナー!
オーソドックスなコロラド型のブレードで、高い実釣力を誇るスピナーです。
重量 | 3.5g |
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カラー | G4 |
10
深場おすすめスピナー
Deep
水深のある深場や水流が強いポイントで使う場合は、重めの5g程度のスピナーがおすすめです。水流の強いポイントでは水の抵抗が強くかかるため、軽いスピナーだと浮き上がりやすくなってしまいます。深さや水流の強さによって重さを調整します。
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ブレードの回転がよく、幅広い対象魚に効く万能スピナー!
引きが少し重いので、水深が深いところや流れが強い場所に使いやすいです。
重量 | 4.5g |
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カラー | S |
着水したその場から回り出す、驚異のブレード回転性能を誇るスピナー!
強い水流域においても安定した回転能力を発揮して、ターゲットに速攻アピールできます。
重量 | 4.5g |
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カラー | RSBK #4 |
11
スピナーの付け替えをスムーズにする
Change
活性を探りたいときなど、同じスピナーを使い続けるのではなくカラーチェンジすることは重要です。そんなとき、スピナーに直接ラインを結んでいると「ラインカットして結び直す」作業が面倒になります。スナップを付けると、スムーズに付け替えができストレスになりません。
開閉便利のクイックスナップ付きで、ルアー交換がストレスフリーに!
ボールベアリングスイベルが、なめらかに360°回転するので糸ヨレを軽減してくれます。
サイズ | 0#、1#、2#、3#、4#、5#、6# |
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12
枝掛かりや根掛かりの対処法
List
スピナーを使うと思わぬ根掛かりや枝掛かりにあうことがあります。回収できず、高額ルアーやお気に入りのルアーをロストしてしまうのは、釣りのモチベーションを大きく下げショックが超絶です。そんなときは、ルアー根掛かり回収機を用意しておくと安心です。かなり高い確率で回収できます。ルアーをロストし数回買い替えることを考えれば、非常にコスパが高いアイテムです。
ボートフィッシングやオカッパリなどのルアー回収率抜群!
オカッパリなどで岩やブロックに挟まったルアーの回収に活躍します。重さがありますが、その分頑丈です。
サイズ | 仕舞:約1m50cm / 最長:約4m75cm |
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重さ | 800g |
3本のかぎ爪で強力に根こそぎ回収!
かぎ爪で強力に回収できます。ベルモント ルアーリトリーバーのかぎ爪ヘッドとしておすすめです。
サイズ | 約85 x 90 x 71mm |
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重さ | 98g |
13
スピナーの収納方法
Case
スピナーはハードケースやルアーワレットに収納しておくと管理しやすいです。トリプルフックのスピナーは、そのまま収納すると他のルアーと絡まりやすいです。専用の収納ケースであれば、取出しも容易になりストレスがありません。他のアイテムもあわせて収納できるので便利です。渓流スピナーでは、ルアーワレットがおすすめです。
ハードケース
ハードケースは、丈夫で大型ルアーなど収納するのに優れています。汚れても洗いやすいのもポイントです。
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POINT.1
丈夫で大型ルアーに便利
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POINT.2
洗いやすい
ルアーワレット
ルアーワレットは、小型ルアーの収納に優れていて、ルアーとルアーによる接触キズを防ぎ、収納ルアーを一望できます。ほとんどのタイプは、洗うことができません。
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POINT.1
一望でき小型ルアーに便利
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POINT.2
接触キズを防ぐ
ストレスレスなフライ、ルアーの脱着が可能なルアーワレット!
天然素材の手触りもよく、渓流釣りにおけるスピナー、スプーン、小型ミノーを収納するのに便利です。
型番 | AC107 ブラック S |
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サイズ | 7.5cm ×11.5cm ×3cm |
デザインがカッコよく、スタンダードに幅広く使えるマルチケース!
デザインがよく、使い勝手がよいマルチケースです。ケースサイズがいくつかあるのでルアーサイズに合わせて選ぶことができます。
型番 | 232N |
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サイズ | 232mm × 127mm × 34mm |
14
フックの鋭さを戻す方法
Hook
スピナーのフックは消耗品のため鋭さがなくなってきてしまいます。鋭さがなくなると、フッキングが甘くなりバラしの原因にもなります。ですが、その度にスピナーを買い替えるのはコスト的に大変です。そんなときは、フックシャープナーを使うことで一時的に鋭さを復活させることができます。
しかし、フックシャープナーは、フックを削っているのでフックのパフォーマンスが最大限に発揮できる理想の形が損なわれていきます。いつかは交換しなくてはいけないことを覚えておきましょう。
コンパクトでダイヤモンド粒子を貼り付けた人気のフックシャープナー!
厚さが1ミリでコンパクトで軽量なシャープナーです。細目と中目のダイヤモンド粒子を貼付けているので好みの荒さを選ぶことができます。
サイズ | 70 × 1mm |
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シングルフックに交換する方法
Change
トリプルフックをシングルフックに交換すると、フックが外しやすくなり魚へのダメージ軽減になります。トリプルフックが大変だと感じる方は、シングルフックに交換しましょう。
構造をチェック
スプリットリングを外せるプライヤー使ってフックを交換します。スピナーの構造よって工数が変わります。フック箇所のみの作業で交換できる場合は容易ですが、全てバラす必要がある場合は手間がかかります。
初心者の方は、全てバラす場合のは大変なので、バーブレスフックにして使うようにしましょう。2〜3回程度プライヤーで力を加えた金属箇所は、金属疲労で折れやすくなるので気をつけます。
釣りが好きな人たちの口コミから生まれたプライヤー!
釣りが好きな方たちの口コミから生まれたフィッシングプライヤーです。デザインもカッコ良く、ラインカッターなどの各機能も優れています。使用されたユーザーからも高評価を得ているフィッシングプライヤーです。
サイズ | 17.5 |
利き手 | 左右共通 |
素材 | アルミニウム合金 |
16
まとめ
Summary
ティーチャーの用語チェック | |
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トリプルフック | フックが3本付いているフック |
スプリットリング | ルアー本体とフックをつなぐリング |