釣りで魚にハリを飲ませてしまうことは誰もが経験するひとつ。ヤマメやニジマスなどの口があまり大きくない小型魚では、飲ませてしまうとなかなか取れないですよね。そんなときは、針外しが大活躍!上手に針外しを使って外してあげれば、時間をかけずに外すことができます。ぜひ、針外しの使い方を覚えましょう!
目次
01
魚を血だらけにしていませんか?
Trouble

魚を釣った時に飲まれてしまったハリ。あなたはすぐに外すことができますか?ハリを外すのに時間をかけるほど魚へのダメージは大きくなり、釣りをする時間も減ってしまいます。仕掛けを切る対処をしていると、仕掛けの消耗が早くなり効率が悪くなります。とくに、釣りに慣れていない方には、ハリ外しがあっても上手く扱えず、大きなハードルになることも少なくありません。気がつくと、魚が血だらけ。楽しい釣りなのに、モチベーションが激減なんてことに。
こんなことに
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BAD.1
魚のダメージが大きくなり血だらけに
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BAD.2
リリース後の生存率が下がる
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BAD.3
ハリがとれなく、仕掛けを切ることに
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BAD.4
手返しが悪く、釣りをする時間が減る
02
針外しとは
About
そこで釣りに行くなら必ず用意したいのが針外し!魚に飲まれてしまったハリを外すのに特化したアイテムです。針外しを扱うことで、スピーディーにハリを外すことができ、魚へのダメージを最小限に抑えることができるスグレモノ。そのため、手返しもよくなり、釣りをする時間を減らさずにすみます。
針外し
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POINT.1
スムーズにハリを外せる
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POINT.2
魚のダメージを最小限に抑える
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POINT.3
手返しがよくなる
キャッチ&リリースを前提している場合は、針外しに加え、バーブレスフックがおすすめ。カエシがあると、ハリが外れにくくなり、魚ヘのダメージのリスクが高くなります。針外しの使い方を覚え、魚のためにも素早く外せるようにしておきましょう!針外しがなくやもえない場合は、食べることを前提に、エラを切ってしまい直接とるのも方法のひとつです。
03
魚が暴れる場合の対処法
Dekopin
釣り上げたばかりの活きがよい魚はピチピチ。魚が暴れると、ハリ外しが使いにくく糸切れや手のケガをすることも。なかなか暴れるのが治まらない場合は、デコピンがおすすめ!デコピンは、渓流魚などの骨が柔らかい小型魚を失神状態にするのに効果的です。

デコピンをする箇所は、目と目の間の少し上を目安に、数回強くデコピンをしましょう。魚を掴むとき、手の温度を気にしことはありますか?渓流魚など冷水を好む魚は、人間の手の温度は火傷に相当すると言われています。まず、川の水で手を冷やしてから触るとよいです。また、歯やヒレが鋭い魚を掴むのはとても危険!フィッシュグリップや濡れたタオルで押さえこんで、ケガをしないようにしましょう。
04
C・Y型針外しを使う
C・Y Harihazushi
魚のノドの奥に刺さってしまったハリを外す針外しのタイプはさまざま。その中でもC・Y型の針外しがポピュラーです。管理釣り場で貸し出している針外しも、この形のことが多いですね。初心者の方が、最初に手にする針外しとしておすすめのタイプです。

使い方
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STEP.1
糸のテンションを張る
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STEP.2
Cの切り込み口に糸を通す
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STEP.3
ハリに当たるまで押し込む
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STEP.4
ハリに当たったら、さらに押し込み外す
使い方は、カンタン!糸を張り針外しをハリに当てたら、さらに奥に押し込むだけ。特別なテクニックや動きは必要ありません。感覚的には少し押し込みすぎ?と思う程度に押します。この時、針外しの頭がハリの曲がりに引っかかるようにします。ハリを回転させて外すのではなく、押し外すイメージで行いましょう。カンタンですが、慣れが必要になります。
こんな小型魚におすすめ
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RIVER
ヤマメやニジマス、イワナなどの渓流魚など
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SEA
カサゴやキス、アジなどの比較的小型魚
C・Y型針外しは、渓流魚や堤防釣りでの小型魚などにおすすめです。
糸の極意
糸を上手に張るには?の巻
おぬし、糸にうまくテンションをかけられるでござるか?C・Y型の針外しを使う場合は、糸を張り、針外しをしっかりとハリまで届かせることが重要なんでござる。糸のテンションを張らないと、針外しをハリに届かせるのが困難になって、押し外すときも力がしっかり伝わらないのでござるよ。無念でござるよな。そこで、糸のテンションを上手く張れないときは、糸を口でくわえて魚の重さでテンションをかけてみるべし。針外しをハリに当てたら、指で糸を抑えると、糸のテンションを緩めることなくハリを外すことができるでござるよ。ぜひ、試されよ。


05
フックリリーサーを使う
Hook releaser
フックリリーサーは、管理釣り場のトラウトフィッシングなどで手早くリリースするときに便利な針外し!フックリリーサーを使うと魚に触れずにリリースできるので、手を汚さずにすみます。魚のダメージも極限に抑えることができます。また、ランディングネットも用意する必要がありません。ただし、正しい使い方をしないと魚にダメージを与えるかもしれないので、慣れが必要です。魚に触れないので、海の毒をもつ危険魚の対処にも。ハリは、バーブレスフックを使いましょう。

使い方
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STEP.1
ランディングできる距離まで寄せる
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STEP.2
フックリリーサーをラインに掛ける
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STEP.3
ルアーをスルーしてフックに掛ける
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STEP.4
ロッドを前に押し出し、リリーサーを回転させるイメージで引く
フックリリーサーは、管理釣り場をはじめ中型魚(歯が鋭い魚など)や危険魚におすすめです!
こんな中型魚におすすめ
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RIVER
管理釣り場のトラウトなど
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SEA
真鯛やサバなどの中型海魚や危険魚など
06
フィッシングプライヤーを使う
Plier
ルアーフィッシングのフックを外すときなどは、フィッシングプライヤーがおすすめ!ハリを掴んだら、ハリの曲がりにあわせて抜ける方向に動かして外しましょう。

使い方
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STEP.1
濡れタオルやフィシンググリップで抑える
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STEP.2
プライヤーでハリを掴んで抜く
ルアーを使っている場合は、魚が暴れた時にフックが自分の指や手に刺さる危険も。フィシングプライヤーは、鋭い歯を持った魚や口が固い魚に、安全に対処できます。魚が暴れる時は、フィッシュグリップや濡れたタオルを使って、押さえ込んでから外しましょう。
こんな中型魚におすすめ
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RIVER
ブラックバスなどの淡水魚
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SEA
真鯛やサバなどの中型海魚
餌釣りであってもフィシングプライヤーでハリ(バーブレスフック)を掴めるようであれば、スムーズに外すことができます。針外し以外にも、ラインカッターなど、さまざまな機能を搭載したモデルがあるので、ひとつは持っておきたいアイテム!
07
どうしてもハリが外せないとき
Cut
どんなに頑張っても、ハリが外れないときはあります。どうしてもハリが外せない場合は、やむを得ずラインを切るのも方法のひとつです。これは、魚を苦しませないためにも、素直に外すことをあきらめる判断も大切です。持ち帰って食べるときは、ラインを長めに出して切りましょう。こうすることで、ハリを飲み込んでいる魚の目印になります。

対処法
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POINT
ラインを切って目印を残す
08
仕掛けをロストしたくないとき
Throat
仕掛けが少なく、ロストできない状況で、ハリを飲まれて外せない!そんなこともあるかもしれません。食べるのが前提であれば、締めてエラを切ってしまい、エラ部分からハリを外しましょう。


対処法
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POINT
エラを切って、ハリを取出す
締めてから左右のエラ付け根(アゴ部分)を切り取り、ハリを外します。あわせてハラワタとりをやるのもよいですね。
09
こんな方におすすめ!
Important
針外しは、初級者から上級者の方まで必須のアイテム!とくに、外すのに時間をかけすぎて魚を血だらけにしてしまった苦い経験がある方は、必ず用意しましょう。針外しは、さまざまな種類があります。「思ったよりハリが外せない…」そんなこともあります。まずは使って試してみることと経験を積むことが大切!扱いやすさは個人差がありますが、使わない針外しは、人に貸したり予備として活用できます。魚を傷つけて嫌な気持ちにならないためにも、ぜひ手にとってみましょう。コツを掴めば、より釣りを快適に楽しむことができます!
こんな方に
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POINT.1
魚のダメージを最小限に抑えたい
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POINT.2
魚を血だらけにしたことがある
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POINT.3
釣りをする時間を減らしたくない
10
おすすめの針外し
Item
針外しは、必ず用意しておきたいアイテムのひとつ!持っている針外しが使いにくいと思ったらタイプを変えてみましょう。自分が使いやすいと思える針外しを見つけることが大切です。
ハリを挟んでクルッと回すだけ!
ホールド針外しは、ハリを挟んで上下に揺するだけでハリが外れます。上下に揺すると針外しの先端がクルッと回転してハリを外します。ハリが反転するので抜き出す時に再度かかることがなくなります。ホールド針外しは、奥に押し込まなくてもいいため魚のダメージも抑えられます。
サイズ | 18cm |
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押し込むだけで簡単に取り出せる!
ベルモントの針外しは押し込んで外すタイプです。ハリまで押し込むと、ハリ先が針外しの溝に隠れ外れやすくなり、抜きだすときも掛かりません。先端が丸くなっているの魚へのダメージが少なくなります。リングが付いているので、ピンオンリールでつなげば紛失防止や取り出しが簡単になります。
サイズ | φ10mm × 110mm |
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重さ | 約12g |
釣りビギナーにおすすめ!
ループ状の先端にハリスを通して押すだけで外すことができます。抜き出すときも掛かりません。サイズがミニ、SS、Sの3種類あるので魚のサイズにあったものを選びます。釣り堀や釣り具で、よくすすめられる針外しです。
サイズ | ミニ、SS、S |
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釣りが好きな人たちの口コミから生まれたプライヤー!
釣りが好きな方たちの口コミから生まれたフィッシングプライヤーです。デザインもカッコ良く、ラインカッターなどの各機能も優れています。使用されたユーザーからも高評価を得ているフィッシングプライヤーです。
サイズ | 17.5 |
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利き手 | 左右共通 |
素材 | アルミニウム合金 |
スプーンやクランクなどのルアーを、スムーズにリリースできる!
軽量で程よく長さがあり、使いやすいフックリリーサーです。価格が比較的安く、しっかりフックアウトできるので、コストパフォーマンスがよいフックリリーサーです。
サイズ | 約32cm |
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重さ | 約30g |
材質 | 金属部/ステンレス、ハンドル/天然木 |
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取出しを快適にして紛失防止
Convenient
「あれ、どこ置いたっけ?」ハリ外しは小型のアイテム。油断すると紛失します!ピンオンリールをつなげると、取り出しが簡単になり、思わぬ落下で紛失するのを防止できるのでおすすめ!長く愛用するためにも、紛失防止対策をとっておくと安心です。
また、釣り堀ではコンスタントに釣れることがあるので、そのような場合にスムーズに作業できるので手返しが早くなります。
クリップタイプで装着しやすくサビに強い!
シマノのピンオンリールで錆びにくいステンレス素材で作られています。クリップタイプで装着しやすく使いやすいです。
サイズ | 25mm × 8mm |
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最長 | 約45cm |
素材 | ステンレススチール |
12
まとめ
Summary
釣りデビューで、魚を血だらけにしてしまうと、モチーベーション下がりますよね…。そんなことにならないために、針外しは対象魚の大きさや釣法スタイルにあう針外しを選びましょう。ハリもバーブレスフックすることを忘れずに!魚のためにも手早くハリを外して、釣りを楽しみましょう!
ティーチャーの用語チェック | |
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カエシ | ハリ先と逆に向いた尖り |
キャッチ&リリース | 魚を釣ったら逃がすこと |
バーブレスフック | カエシがないハリ |
フィッシュグリップ | 魚の口にかけて掴むアイテム |