渓流ルアーで必須アイテムとなるリールのひとつに、スピニングリールがあります。スピニングリールは使い方を覚えれば初心者の方にも扱いやすいリールです。
目次
01
最適なスピニングリールを選ばないと…
If
渓流のルアー釣りでスピニングリールが最適でないと、ルアーの動きが発揮できなかったり、手に負担がかかり使いにくさを感じてしまいます。
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POINT.1
ルアーの動きが発揮できない
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POINT.2
使い続けると手が疲れてくる
ルアーの動きを十分に発揮できないと、釣果に大きな影響を与えてしまいます。手の負担も長時間の釣行では大きなマイナス要因です。最適なスピニングリールを選ぶためには、釣行ポイントや使用するルアーを考えることが大切になってきます。
02
番手
Number
リールの番手は、リールのサイズを表しています。サイズが小さいほどリールが小型になり、ラインの巻き量が少なくなります。川幅や対象魚の大きさに合わせて選ぶと良いです。
川幅が広く大型サイズの魚を対象とした場合は、ラインが太く長さも必要になるので番手が大きいリールが適しています。川幅が小さく小型魚を対象とした場合は、ラインは標準から細いのを使い長さもあまり必要ないので番手は小さいリールがおすすめです。
4桁の数字は、150mを巻けるナイロンラインの号数を表しています。2000であれば、ナイロン2号を150m巻けること表しています。
換算表
ナイロン(号) | ライン巻き量(m) | シマノ(番) | ダイワ(番) |
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1.5 | 130 | 1000 | 1500 |
2 | 150 | 2000 | 2000 |
2.5 | 150 | 2500 | – |
3 | 150 | 3000 | 2500 |
4 | 150 | 4000 | 3000 |
5 | 150 | 5000 | 3500 |
6 | 150 | 6000 | 4000 |
渓流では、川幅がそこまで広くなく、ヤマメやイワナなど小型魚が対象となるので、小型軽量のスピニングリールがおすすめです。
渓流で使いやすい番手
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番手
1000〜2000番
03
ギア比
Gear
リールのギア比は、ハンドルを1回転でスプールが何回転する(ラインを巻く)かを表しています。主に、ローギア、ノーマル、ハイギアに分けられます。ハイギアになるほど、ハンドル1回転のスプールの回転数が多くなり、ローになるほどスプールの回転数が少なくなります。
ローギア
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ギア比
5.0未満
ノーマル
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ギア比
5.0〜6.0未満
ハイギア
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ギア比
6.0以上
ハイギアは、スプール回転数が多いためラインの巻き取りが速くなりますが、回転する力が弱くなりハンドルを回すのが若干重くなります。ローギアは、スプール回転数が少ないため巻き取りは遅くなりますが、回転する力が強くなりハンドルを回すのが軽くなります。
04
ハイギアについて
High Gear
ハイギアはハンドル1回転にたいしてスプール回転数が多いので、ラインの巻き取り量が多くなり手返しがよく、ルアーアクションがつけやすいです。
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POINT.1
巻き取りが速いので手返しがよくなる
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POINT.2
ルアーアクションがつけやすい
流れが速いポイントでは、ルアーをより速く動かさないと水の抵抗が生まれずアクションを加えることができません。そんなときに、ハイギアのリールが活躍します。着水してからすぐ巻き取れるのでルアーの立ち上がりも早くすることができます。ルアーはミノーを使う渓流ミノーイングなどに向いています。
ハイギア
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ギア比
6.0以上
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おすすめルアー
ミノー(渓流ミノーイング)
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ハンドル回転
やや重い
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巻取速度
速い
-
ポイント
ルアーアクションが付けやすく、流れの速いポイントで有利
ハンドルを回すのがやや重いので、長時間の釣行では手が疲れることがあります。ルアーを早く動かすことができるので、アクションスピードもコントロールが必要になります。
05
ローギアについて
Low Gear
ローギアはハンドル1回転にたいしてスプール回転数が少ないので、ハンドルの回転速度の影響が小さく一定の速度を維持してラインを巻き取りやすいです。流れが弱くルアーをスローに動かしたいときなどに適しています。
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POINT.1
巻き取りの速度を一定に維持しやすい
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POINT.2
ルアーをスローに動かしやすい
スプーンやスピナーで、ロッドアクションなど必要なく「ただ巻き」で動かすルアーに向いています。
ローギア
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ギア比
5.0未満
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おすすめルアー
スプーン、スピナー
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ハンドル回転
軽い
-
巻取速度
遅い
-
ポイント
流れが弱く、ルアーを一定の速度で動かしたいときに有利
ハンドルを回すのが軽いので、長時間の釣行で手の負担が少ないので使いやすく感じます。速い流れのポイントは苦手ですが、ルアーを一定の速度やスロー動きをさせたいときに扱いやすいです。
06
ノーマルギアについて
Normal
ノーマルギアはローギアとハイギアの中間的なギアで、万能に使うことができます。特化したルアーの動きは難しいですが、ハンドルの回転コントロールで幅広くルアーを扱うことができます。
ノーマルギア
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ギア比
5.0〜6.0未満
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おすすめルアー
ミノー、スプーン、スピナー
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ハンドル回転
やや軽い
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巻取速度
やや遅い
-
ポイント
ルアーを幅広く使うことができる
ハイギアとローギアの中間で幅広く使うことができるため、入門にもおすすめなギア比です。
07
最初のリールに選ぶなら
First
最初のリール選ぶなら、小型軽量で万能に使えるリールを選ぶことをおすすめします。ひとつのリールで、ミノー、スプーン、スピナーのルアー釣りを楽しさを楽しむことができます。リールとルアーの扱いに慣れたきたら、ローギアやハイギアを選び、より特化したルアーの動きでルアー釣りを楽しみましょう。
ノーマルギア
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番手
1000〜2000番
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ギア比
ノーマル(5.0〜6.0未満)
08
おすすめのスピニングリール
Select
剛性と耐久性が高く、ハイスペックな機能満載のアルテグラシリーズ!
ボディやスプールなどの部位に水を遮断するシーリングが施され、疲労の軽減やロッドの操作性が考慮された設計のリールです。
ギア比 | 5.0 | 重さ(g) | 205 |
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シマノ独自の「変わらない巻きごこち」を堪能できるハイパフォーマンスなストラディック!
全天候防水性能を兼ね備え、パワーとなめらかな巻きごこちを同時に実現するというハイパフォーマンスなリールです。
ギア比 | 6.0 | 重さ(g) | 200 |
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新次元の軽さと強さを兼ね備え、小型スピニングリールの理想形を実現したカルディア!
独自の軽量&タフさで、長期間の使用や過酷な環境にも対応したスピニングリールです。防水や糸ヨレ解消などの機能が搭載されています。
ギア比 | 6.2 | 重さ(g) | 170 |
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ロングキャストABSスプールによる飛距離やトラブルレス性能に優れ、コスパがいいフリームス!
ライントラブル激減や糸ヨレ解消などの機能に加え、釣り疲れを軽減する設計で長時間の釣行にもぴったりなリールです。
ギア比 | 5.2 | 重さ(g) | 190 |
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09
愛用リールをキズから守る
Kizu
ルアーロッドを岩場などの地面などに一時的に置くと、気づかないうちにリールがキズ付いてしまうことがあります。キズは、後にサビの原因にもなりかねません。そんなときは、リールガードがおすすめです。運搬時に発生しやすいリール同士の接触キズも防ぐことができます。リール購入とあわせてサイズ確認して用意しておくとよいです。
リールを傷つけないように大切に扱うための必須アイテム!
運搬時の接触キズや釣行移動時の思わぬ接触キズからリールを守ることができます。
タイプ | スピニング |
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リールサイズ | SS(#1000) 、S(#2000~C3000)、M(#3000~C5000)、 L(SW)(#5000~30000) ※シマノリール目安 |
5mmの肉厚クロロプレン素材が、リールをキズや破損から守る!
ハンドルを収納可能なポケット付きで、肉厚なクロロプレン素材がしっかりとリールも守ってくれます。
タイプ | スピニング |
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リールサイズ | 1500〜2500 ※ダイワリール目安 |
10
リールのメンテナンス方法
Mentenance
リールは釣行を終えたら必ず水分を拭き取るようにします。できるだけ愛用リールを長く使い続けるためにも、定期的にオイルやグリスを使ってメンテナンスすることをおすすめします。説明書やリールの構造を、しっかり確認して行います。
上位モデルにも使われているメンテナンスに欠かせない「純正」のオイルとグリスのセット!
極細ノズルのため、分解する・しない場合のそれぞれに対応することができます。お手入れをすることで快適な巻き心地が続きます。
容量 | オイル60ml/グリス60ml |
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注油箇所が一目でわかる「メンテナンスブック」付きで、隅々までお手入れできる!
極細ノズルとメンテナンスブック付きで使いやすいセットになっています。上位モデルにも使われている純正オイルとグリスです。
容量 | オイル/グリス各100ml |
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まとめ
Summary
自分の釣行スタイルにあった最適なリールを選ぶことで、ルアーがより使いやすくなります。ルアーアクションをしっかり行うことができれば、よい釣果にもつながります。使い慣れてきたら巻き心地やギア比など、自分好みのリールを探してみるとより釣りが楽しくなります。ルアーロッドもチェックしましょう。

ティーチャーの用語チェック | |
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番手 | リールのサイズで、ラインを巻く量にも関わる |
ギア比 | ハンドル1回転にたいしてのスプール回転数 |