FISHING

延べ竿のキャスト!難しいポイントを狙うテクニックとは?

自然の中で釣行する渓流釣りでは、木の枝や倒木、岩などさまざまな障害物に出会います。障害物は、渓流魚たちの隠れ家になります。そのような絶好ポイントは一筋縄ではいかず、仕掛けを投げ入れるのは困難なことがほとんどです。枝掛かりなどで仕掛けをロストしやすく、ハイリスクを覚悟しなくてはいけません。しかし、適切なキャストで攻めれば、リスクを激減できます。ぜひ、状況にあわせたキャストができるようにしましょう。

渓流釣りでは、常に投げやすい環境で釣りができるとは限りません。周囲の状況や狙うポイントによって、投げにくい状況に置かれることがあります。キャストが難しいほど、枝掛かりなどのリスクがあるため、釣り人が嫌い竿抜けになっている可能性が高いです。しかし、キャストを知らないと攻めることができずあきらめることに…。

  • 竿抜けの絶好ポイントが狙えない
  • 枝掛かりして仕掛けの消耗が激しくなる

竿抜けポイントを的確に狙うことができれば、釣果アップにもつながります。思わぬ大物に出会うことも…。狙うのが難しいポイントへキャストできることは、釣り人として大きな差を広げる重要な要素になります。

ニャンきち
ニャンきち
竿抜けは、誰も竿を入れていないことをいうニャ!チャンスなんだニャ!

02
オーバースロー

Over Slow

オーバースローは、竿を頭上で円を描くように振り、狙ったポイントへ仕掛けを投げ込みます。力を入れて勢いで投げるのではなく、力を抜いて円心力を利用して振り込みます。

  • 川幅が広く頭上が開けているときに有効

本流など川幅が広い流域で、長い延べ竿を使用しているときに有効なキャストです。頭上や後ろを気にせず大きいモーションで投げれるので、飛距離を出すことができます。

ジョン
ジョン
本流でよく使われるキャストだワン!

03
アンダースロー

Under Slow

アンダースローは、竿を下から振り込んで狙ったポイントへ仕掛けを投げ込みます。腕を手前から前へ振り子をイメージして振り込みます。

  • 頭上に障害物があるときに有効
  • 狙うポイントの上に障害物があるときに有効

渓流や源流の流域で、エサ釣りの基本となるキャストです。頭上に木の枝など障害物があるときに有効です。狙ったポイントへピンポイントに投げ込みやすいです。

04
フリッピング

Flipping

フリッピングは、ハリの上部を掴み竿が曲がるまで引っ張ります。そして、ハリから手を離して竿のしなる動きを利用して投げ込みます。

  • アンダースローで投げ込みにくいとき

頭上に木の枝など障害物があり、アンダースローで投げ込みにくいときに有効です。ハリを引っ張る力加減で、飛距離を調整します。

アングラー
アングラー
竿の弾力を上手に利用してあげよう。

05
サイドスロー

Side Slow

サイドスローは、竿を横に振り仕掛けが横から入るように投げ込みます。竿の横振りとフリッピングを組み合わせて投げることもできます。

  • 頭上や足元に障害物があるときに有効

頭上に木の枝など障害物があり、足元にも岩や倒木があって投げ込みにくいときに有効です。

06
クルクル巻いて垂らす

Kurukuru

渓流や源流域では、岩や倒木など障害物はさまざまなです。とくに水面直上に木の枝や葉が覆い被さっているときは、キャスティングで仕掛けを投げ込むことは、ほぼ不可能です。高い可能性で枝掛かりをして仕掛けをロストしてしまいます。そんなときは、垂らす方法をとります。竿をクルクル回転させて仕掛けを巻き付けます。巻き付けたら、障害物に竿を差し込みます。そして、竿を逆回転させて仕掛けを垂らします。仕掛けが短いとき活用しやすいです。

  • 水面の直上に障害物があるときに有効
  • 仕掛けは短いほうがやりやすい

魚が掛かったら、節を仕舞い込んで竿を短くしていきながら寄せます。このような枝掛かり率が高いポイントは、釣り人が嫌い竿抜けしている可能性が高く、一級ポイントになっていることが多いので狙ってみましょう。

07
仕掛けの長さも重要

Length

仕掛けの長さは、延べ竿の長さよりも30cm程度短めにした長さを基本とするとよいです。そして、川幅が狭くなるにあたり、仕掛けの長さを短くします。短くすることで仕掛けが投げやすく、魚が掛かったときに取り込みやすくなります。ルアーフィッシングのようにラインを巻けないため、仕掛けの長さは川幅を見ながら調整しましょう。源流域では、仕掛けを竿の半分程度にすることが多いです。仕掛けを短くして釣る釣法を「ちょうちん釣り」とも呼びます。仕掛けを短くするほど、狙うポイントまで近づく必要があります。魚に気づかれないようにしましょう。

08
延べ竿の持ち方

Hold

キャスト後の延べ竿の持ち方も大切です。延べ竿のグリップをそのまま握るとブレやすく、手が疲れやすくなります。竿がブレて上下してしまうと、エサの動きが不自然になり見切られてしまいます。

しっかり固定し疲れにくくするには、グリップ上部を上から握り、前腕部分にグリップを掛けます。こうすることで、ブレにくくなります。ぜひ、持ち方も意識してみましょう。

09
まとめ

Summary

延べ竿のさまざまなキャストを知って習得すれば、攻めるポイントに幅が広がります。難しいポイントは、魚が潜んでいる可能性が高いので釣果アップにも期待できます。今まであきらめていたポイントを、ぜひ攻略しましょう。

ジョン
ジョン
難しいポイントは燃えてくるワン!大物も期待でできるワン!
ニャンきち
ニャンきち
釣り人としての腕の見せ所ニャー!
ティーチャー
ティーチャー
このページにでてきた用語のおさらいでやんす。覚えてるでやんすか?
ティーチャーの用語チェック
竿抜け 釣り人が竿をまだ振り込んでいないポイント
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