渓流釣りのルアーロッドは適当に選んでしまうと、使いづらかったりトラブルが起きたりストレスにつながります。よい釣果にもつながりません。ロッドの特性などを知って最適な1本を選びましょう。
目次
01
最適なルアーロッドを選ばないと
If
渓流釣りのルアーロッドが最適でないと、狙うポイントにキャストしづらくなったり飛距離が届かなかったりと扱いづらくなってしまいます。ロッドアクションでルアーの動きも十分発揮できず、釣果に悪影響を与えてしまいます。
こんなことに
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POINT.1
狙うポイントにキャストしにくい
-
POINT.2
ルアーのパフォーマンスが発揮できない
自分のスタイルや場所に合った最適なルアーロッドを選びぶことはとても重要です。
02
釣る場所を選ぶ
Place
川は、主に源流、渓流、本流の3つに分けられます。この流域によって川幅や水深が異なり、魚のサイズも違ってきます。
源流(げんりゅう)

川の最上流の流域で、川の幅が狭くなっていて水量が少ないです。草木や岩などとても険しい環境なります。イワナなどの天然魚がターゲットになります。上流へ上がるほど、ヤマメが少なくなりイワナが多くなります。
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TARGET
天然のイワナ、ヤマメ
渓流(けいりゅう)

渓流は、源流の下流域です。川幅や水量は源流よりも広く多くなります。地形が多彩で足場も確保できる場所が多いので、初めて釣りをする方にもおすすめの流域です。ヤマメ、イワナ、ニジマスがメインになります。天然尾の大物も潜みます。管理釣り場(釣り堀)はこの流域になり、養殖魚が放流されます。
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TARGET
イワナ、ヤマメやニジマスなど
本流(ほんりゅう)

本流は、渓流の下流域です。川幅は広く水流が多くなります。アメマスやサクラマスなど降海型の大物が釣れます。
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TARGET
アメマスやサクラマスなどの大型魚
03
ルアーロッドの長さの選び方
Length
ルアーロッドの長さは川幅に合わせて選びます。ロッドは長いと幅広くキャストできますが、初心者の方は少し短めがよいかもしれません。いきなり長いロッドで釣行すると障害物やロッドの長さの感覚、扱い方に苦戦する可能性があります。
4フィート前後
源流では川幅が狭く短めの長さが適しています。周りは険しい障害物が多くなり遠くに投げたりすることもできないので、短いロッドが活躍します。より特化したルアーロッドにするなら3フィートクラスもおすすめです。
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AREA
源流
4.5 〜 6フィート
源流よりも川幅が広い渓流では、4.5 〜 6フィートのやや長めのロッドが適しています。渓流の狭い川から広めの川まで幅広く対応できます。ロッドが長いと魚との距離がとれるので魚の警戒心を起こすリスクを減らすことができます。飛距離も伸ばすことができるので遠いポイントにもキャストできます。
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AREA
渓流
6 〜 8フィート
川幅が広く水量が多い本流では、6〜8フィートの長いロッドが適しています。大物が潜む流域なので、長さやパワーが必要になります。湖でボート釣りをする場合は、6フィート程度の短めのロッドを選ぶと扱いやすいです。
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AREA
本流
ルアーロッドの表記はフィート(ft)になります。1フィート=30cm(30.48cm)、1インチ=2.5cm(2.54cm)で計算します。例えば5.6ftは、5フィート6インチなので、およそ167cmになります。
1フィート(ft)
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cm
およそ 30cm(30.48cm)
1インチ(in)
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cm
およそ 2.5cm(2.54cm)
04
ルアーロッドの硬さ
Hardness
ロッドの硬さは、アルファベットで表記されていることが多いです。ヘビーになるにつれ硬くなっていきパワーが強くなります。重いルアーや大型魚を対象魚とする場合は、パワーのある硬いロッドがおすすめです。柔らかいロッドはパワーは劣りますが、ロッドコントロールやフックの掛かりに優れます。ロッドの重さは、硬くなるほど比例して重くなるので手に掛かる負担も大きくなります。渓流釣りでは、パワーよりもロッドの操作性が重要になるので、UL、Lがおすすめです。
硬さ
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UL
ウルトラライト【渓流釣りにおすすめ】
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L
ライト【渓流釣りにおすすめ】
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ML
ミディアムライト
-
M
ミディアム
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H
ヘビー
-
EH
エクストラヘビー
メーカーやロッドのグレードによって同じ表記でも硬さが異なります。
05
ルアーロッドのテーパー(調子)
Taper
ロッドテーパーは、ロッドの曲がり具合のことをいいます。大きく分けて、ファーストテーパー(先調子)、スローテーパー(胴調子)があります。
ファースト
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POINT.1
ロッドの先端1/3を支点に曲がる
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POINT.2
ロッドアクションやキャストなど操作性に優れる
スロー
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POINT.1
ロッド全体で曲がる
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POINT.2
飛距離やパワーに優れ、モンスタークラスに対抗できる
ファーストテーパーは、先端で曲がるのでロッドアクションが付けやすくキャストしやすくなります。スローテーパーは、全体的に曲がるのでバラしにくくなり、飛距離が出しやすく大物とのやり取りに適しています。
06
渓流ルアーの扱いやすさ
Lure
渓流で使用するルアーは、主にミノー、スピナー、スプーンがあります。ルアーの特性にあったロッドテーパーや硬さ(パワー)を選ぶようにします。ロッドーテーパーはルアーアクションのしやすさ、硬さは扱えるルアー重量に影響します。
チェックポイント
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硬さ
扱えるルアー重量
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テーパー
ルアーアクションのしやすさ
ミノー
トゥイッチなどのロッドアクションで小刻みに動かすので、ロッドの操作性が重要になります。少し硬めにすることで、ロッドの動きがロッドティップに吸収されずキビキビ動かすことができます。
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硬さ
UL、Lがおすすめ
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テーパー
ファーストがおすすめ
スプーン & スピナー
ただ巻きをメインに使う場合は、柔らかめのロッドでバラしにくくするとよいです。ロッドティップの操作が必要ないので、スローテーパー寄りのロッドも活用することができます。
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硬さ
ULがおすすめ
-
テーパー
ファースト、スローがおすすめ
07
ラインの適正範囲
Line
ルアーロッドのラインは、太さに適正範囲があります。適正範囲より細いとラインブレイクが起きやすく、太くなるとラインより先にロッドが折れやすくなります。必ず適正範囲を確認して選びましょう。
ナイロンライン
ナイロンラインは、渓流では4lbが基本の太さになります。伸縮性があり初心の方にも扱いやすいラインです。太くすると、大型魚に対応しやすいですがルアーの動きが悪くなります。細くすると、魚からラインが見えにくくスレた状況で効果的ですが、切れやすくなるのでルアーロストのリスクが高くなります。
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5lb〜
大型魚に対応できるが、ルアーの動きが悪くなる
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4lb
万能に使える
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〜3lb
スレた状況下で効果的だが、切れやすい
PEライン
PEラインは、渓流では0.5号程度が扱いやすいです。ナイロンより強度があるのでラインを細くすることができます。伸びないラインなのでアタリの感度が高くなります。ナイロンより高価で、ラインの結びなど扱い方が難しくなります。
08
最初の1本に選ぶなら
First
釣る場所やルアーによって、適したルアーロッドは異なります。はじめは、最初1本は、万能にこなせ幅広く使えるルアーロッドがよいです。釣り人レベル上がってきたら、場所やルアーに特化したロッドにするとより渓流釣りを楽しめます。個人差がありますが、ファーストテーパーでウルトラライトのルアーロッドが扱いやすくルアーも幅広く使えるので、おすすめです。
ロッドスペック
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長さ
4.5〜5ft
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硬さ
UL
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テーパー
ファースト
09
おすすめルアーロッド
Select
抜群の取り回しの良さで、小渓流でのピンスポットを狙った釣りに最適!
扱いやすい長さで、周りの障害物が気になる場所でキャストしやすいルアーロッドです。
リール | スピニング | 全長 | 1.36m |
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仕舞 | 72cm | 継数 | 2本 |
ナイロン | 2 – 6lb | ルアー | 0.3 – 0.8g |
硬さ | UL |
デザインやコスパがいい入門に最適なルアーロッド!
操作性に優れたグリップなどを搭載したハイパフォーマンスエリアトラウトロッドです。
リール | スピニング | 全長 | 1.65m |
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仕舞 | 86cm | 継数 | 2本 |
重さ | 75g | ナイロン | 2 – 6lb |
ルアー | 0.8 – 7g | 硬さ | UL |
様々なルアーの操作性とネジレのない高精度キャストと強さを兼ね備えたルアーロッド!
キャスティングコントロールがとてもしやすく、アメマスやサツキマスなどの大物にも対応できるロッドです。
リール | ベイト | 全長 | 1.52m |
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仕舞 | 79.0cm | 継数 | 2本 |
重さ | 75g | ナイロン / PE | 2 – 6lb / 0.2 – 0.6号 |
ルアー | 1 – 7g | 硬さ | UL |
軽量化に加え感度と操作性を飛躍的に向上させたミノーイングに最適なロッド!
高級感あるデザインとヘビーシンキングミノー対応にしたファーストテーパーモデルです。
リール | スピニング | 全長 | 1.60m |
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仕舞 | 82.5cm | 継数 | 2本 |
重さ | 74g | ナイロン / PE | 2 – 6g / 0.2 – 0.6号 |
ルアー重量 | 1 – 7g | 硬さ | UL |
10
コンパクトに収納できるロッド
Conpact
ルアーロッドは、振出式のロッドもあります。スルスルと伸ばしてスルスルと仕舞える収納・携帯性に優れたロッドです。仕舞の長さが短くなり、携帯性に優れます。通常のロッドよりもテーパーや感度などの性能はバラつきがでやすくなりますが、対象魚が小型魚で、出かけ先で手軽に釣りをしたい場合におすすめのロッドです。予備ロッドとして一本持っておくのもよいですね。
渓流魚から管理釣場までルアーフィッシングを簡単に楽しめる!
携帯性に優れるため電車で移動するときなどの持ち運びが楽になります。気軽に釣りを楽しみたい最初の1本にもおすすめなロッドです。
リール | スピニング | 全長 | 1.78m |
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仕舞 | 44cm | 継数 | 5本 |
重さ | 100g | ナイロン | 3 – 8lb |
ルアー | 0.8 – 10g |
シマノ振出竿の技術を応用し、2ピースロッドと遜色ないスムーズで美しい曲がりを実現!
トラウトなどの淡水ルアーゲームからアジなどの海釣りまで幅広く釣りを楽しむことができるロッドです。バイク・自転車などでの釣行にも便利です。
リール | スピニング | 全長 | 1.82m |
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仕舞 | 71.9cm | 継数 | 3本 |
重さ | 90g | ナイロン / PE |
2 – 5lb / 0.2 – 0.8号 |
ルアー | 1 – 7g |
11
持ち運びを便利にするアイテム
Rod Case
ルアーロッドを購入すると、ほとんどの場合は収納袋が付いていますが、ハードケースを用意しておくと安心です。堅牢性を高めておくことで、荷物の下敷きになってしまったり強い衝撃や接触からロッドを守ってくれます。軽い水濡れから気にしなくてもよくなります。仕舞の長さを確認してロッドケースを選ぶようにします。
斜めカット開口部の採用でロッドの取り出しが容易にできるロッドケース!
2室構造ハードプロテクターがロッド同士の接触によるキズや外部よりの衝撃から守ってくれます。
型番 | 115(F) |
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サイズ | 約9 × 5 × 119cm |
収納ロッド全長 | 約115cm |
全周面に衝撃に強い肉厚ハードボードを内蔵で、様々な釣種のロッドを収納可能!
ハードボード内蔵でロッドを持ち運ぶときに、傷や衝撃から守ってくれます。水や汚れに強いPVC素材で手入れも簡単です。
型番 | 115P(C) |
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サイズ | 約11 × 11 × 115cm |
収納ロッド全長 | 約115cm |
12
まとめ
Summary
ルアーロッドは、場所や使用するルアーなど自分のスタイルに合ったものを選ぶようにします。ロッドには、適合ルアーウェイトや適合ラインがあるので必ず確認するようにします。最適なロッド選んで釣果アップを狙いましょー。
ティーチャーの用語チェック | |
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フィート(ft) | ロッドの長さの表す単位(1ft=およそ30cm) |
テーパー | ロッドの曲がり具合 |
バラし | ハリが魚の口から外れてしまうこと |