渓流の餌釣りのラインは、沈みやすさや水流の馴染みやすさに関わる大切な要素です。今回は、そんな餌釣りで使うラインについて解説します!
01
ラインにも気を配らないと
If
渓流の餌釣りといえばミャク釣り。ミャク釣りでは、餌をいかに馴染ませるかが大切なポイントになります。使うラインによって、比重や水の抵抗が変わるので、ガン玉とともに餌の動きに影響を与えます。また、デメリットを知って適度に気を配ることで、いざというときの糸切れを防止することができます。渓流魚のやりとりのときにブチッ。釣り上げたときにブチッ。この逃がしたショックは大きいですよね。でも、なぜ切れてしまったのか?それは、ラインの太さ、または劣化が原因かも…?
こんなことに
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POINT.1
餌を流れに馴染ませにくくなる
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POINT.2
糸切れで魚を逃がしてしまう
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渓流餌釣りのライン
Line

餌釣り初心者の方は、扱いやすいナイロンがおすすめです。釣り人レベルが上がってきたら、川の状況に合わせて、ナイロンとフロロカーボンを使い分けてみましょう!
ライン選び
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POINT.1
ナイロンやフロロカーボンがおすすめ
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POINT.2
ラインの太さも使い分ける
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ナイロン
Nylon

ナイロンは伸びやすく、比重が軽いのが特徴です。価格も比較的安価なので、初心者や入門におすすめのラインです。比重が軽いため、緩やかな流れや水流が複雑に入り組んだポイントで、馴染みやすくなります。ふわっと餌を流すことができます。しかし、紫外線や摩擦に弱く、吸水性があるので劣化が早いのがデメリット。渓流魚を掛けたときに、糸切れが起きないように適度に交換をしましょう。
使うポイント
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POINT
緩やかな流れや複雑な水流があるポイント
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フロロカーボン
Fluorocarbon

フロロカーボンは伸びが少なく、比重が高いのが特徴です。張りがあるので感度がよく、耐摩耗性も高いです。比重が高いため、沈みが早く餌が吹き上がりにくくなります。速い水流や水深が深いポイントで、しっかりとオモリを底へ馴染ませたいときにぴったりです。フロロは、巻き癖が強くラインの結束強度が弱いのデメリット。価格もナイロンより高価になります。
使うポイント
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POINT
速い水流や水深が深いポイント
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ラインの太さ
Thickness

ラインの太さによって何が変わるのか。それは、水の抵抗!ラインが細くなるほど、水の抵抗が少なくなり、自然に餌を流すとことができます。渓流魚の活性が低くく、小さい餌を使った繊細な釣りに適しています。延べ竿は、柔らかいタイプが適していて、硬い延べ竿だとラインが切れやすくなります。また、細くなるほど扱いの難易度も上がります。アワセやガン玉によって、ラインが傷つくとプチプチ切れます。ハリス0.4号を基本に、切れずに扱えるか試してみましょう。自分の腕にあった細さを選ばないと、仕掛けの消耗がとんでもないことに!切れる頻度が多ければ、ラインを太くしましょう。太さがあれば、大きいサイズの魚にも対応しやすくなります。
細いライン
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POINT.1
自然に餌を流しやすい
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POINT.2
小さい餌とオモリで繊細な釣りができる
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POINT.3
水の抵抗が少ないため、底に沈めやすい
ラインを太くするほど、水の抵抗を受けるので底に沈みにくくなります。そのため、ガン玉は重めにする必要があります。しかし、重くするほどラインにテンションがかかり、餌の動きが不自然になります。ガン玉から針までの間隔を空けて、魚が喰わえたときに違和感がないように工夫しましょう!
太いライン
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POINT.1
大物サイズに対応しやすい
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POINT.3
水の抵抗が大きいため、底に沈みにくい
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POINT.2
底に沈めるために、重めのオモリが必要
06
強度を落とさない方法
Not

ラインの強度は、思わぬところで強度を低下させてしまうことがあります。それは、結ぶとき!ナイロンを扱うときは、結び目を唾で濡らして締めることが超重要です!ナイロンは熱に弱く、ラインを締めこむときに生じる摩擦熱で劣化してしまいます。結節強度はかなり落ち、本来のライン強度を発揮できません。とくに細いラインを扱うときは、致命的になります。必ず唾で濡らして結びましょう!結束強度に弱い一面を持つフロロカーボンも、編み付けで接続することで強度を補うことができます。編み付けは手間がかかるので、現地ではなく事前に結んで仕掛けを作っておくことをおすすめします。
ナイロン
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POINT
結びは唾で濡らして締める
フロローカーボン
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POINT
編み付けで接続する
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ラインカッターは必須
Line Cutter

ラインを扱う上で、ラインカッターは欠かせません。コンパクトで携帯性にも優れています。多機能を持ち合わせてたいときは、フィッシングプライヤーがおすすめです。釣りのアイテムは、紛失や落下に気をつけなくてはいけません。ピンオンリールを装着すると安心。ラインカッターやフィッシングプライヤーに装着できる穴があるか確認しましょう。
コンパクトで身に付けておくと便利なベルモントのラインカッター!
ナイロンやフロロの細いラインをカットするのに、使い勝手のよいラインカッターです。
材質 | ステンレス |
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タイプ | 爪切り型 |
錆びにくいステンレス製!細かい作業がしやすい斜刃ラインカッター!
斜刃で細かい作業がしやすく、バス釣りなど頻繁にラインを結び直釣りにおすすめです。
材質 | ステンレス |
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タイプ | 爪切り型 |
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おすすめライン
Hook

アタリをダイレクトに伝える高感度設計!ナイロン最高峰の品質!
ポリマー系特殊加工により竿へのベタつきを低減し、操作性能にも優れています。
タイプ | ナイロン |
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号数 | 0.6号 |
カラー | クリア |
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まとめ
Summary
渓流の餌釣りのラインは、水流の状況にあわせて選ぶと餌をより効果的にアプローチできます。太さは細い方がより自然な動きになりますが、扱いの難易度が上がり、気を配らないとプチプチ切れるので気をつけましょう。初心者の方は、比較的安価なナイロンでラインの扱い方を覚えてからフロロカーボンを使ってみましょう!
ティーチャーの用語チェック | |
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ガン玉 | 丸いオモリ |