渓流釣りでタモ網は、魚をキャッチするための必需品です。ランディングネットとも呼ばれます。活用することで、魚が暴れることでのバラしなどのリスクを減らすことができます。警戒心の高い渓流魚をバラすのは、釣り人にとって痛恨のダメージです。冷水の中で魚を扱うことができるので、魚へのダメージを減らすこともできます。とても重要な役割をするタモ網を、ぜひ準備しましょう。
目次
01
手前でバラしてしまう
If
渓流釣りでは、タモ網がないとキャッチするときに逃がしてしまうリスクがあります。魚は水面に上がることで暴れます。手早くタモ網に取り込まないと、ラインを切られたりハリが外れる恐れがあります。思わぬ尺者をキャッチするときはなおさらです。
こんなことに
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POINT.1
キャッチする時に逃がしてしまうかも
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POINT.2
魚を傷やダメージから守れない
また、リリースするのであれば、魚へのダメージを最小限に抑えることは釣り人としてのマナーです。タモ網がないと、魚を摩擦などの傷やダメージから守れず、上手に立ち回れません。タモ網を活用することで、冷水に浸かった状態で魚を扱いやすくなり、ダメージを減らすことができます。
02
タモ網とは
About
タモ網は、掛けた魚を素早くキャッチするためのすくい網です。渓流魚を手元に寄せる前に、先に網にキャッチすることでバラしのリスクを低減します。タモ網に入れれば、浅瀬に置いても逃げられにくくなり、水中で渓流魚を扱えるので、魚へのダメージも最小限に抑えることができます。
タモ網
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POINT.1
バラしのリスクを低減する
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POINT.2
渓流魚のダメージを低減する
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POINT.3
カメラの撮影で映える
03
ネット(網)素材
Net
タモ網のネットには、いくつか種類があります。特性を知って選ぶようにしましょう。
ラバーネット、ラバーコーティングネット
ラバーやラバーコーティングされたネットは、柔らかいゴム素材のため魚の体表を傷つけません。ハリが絡まりにくいのでルアーフィッシングにもおすすめです。他の素材に比べ、水の抵抗を受けやすく重さがあります。
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POINT.1
魚の体表を傷つきにくい
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POINT.2
ハリが絡まりにくい
ナイロンネット
ナイロンは、水切れがよいので速乾性に優れています。網目のサイズはさまざまで、細かい網目はハリが絡まりやすく、ハリを外すのに時間がかかるリスクがあるので気をつけましょう。比較的に安価で手に入れることができます。
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POINT
水切れがよく速乾性に優れる
クレモナネット
クレモナ糸は、クラレが生産するビニロンとポリエステルの混紡糸です。ほどよい柔軟性があり耐候性に優れています。フライやテンカラなどシングルフックの仕掛けにおすすめです。ルアーによるトリプルフックは絡まりやすくなるので気をつけましょう。染められているネットが多く、渓流魚との写真写りが映えます。他の素材に比べ高価なネットです。
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POINT.1
ほどよい柔軟性があり耐候性に優れる
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POINT.2
ネットと渓流魚の写り映えがよい
04
フレーム(枠)の形状とサイズ
Frame Size
フレームは、主に正円形とナス型があります。ナス型は重心が低く、広い横幅が水面に近いので扱いやすいです。ヤマメやイワナなどの渓流魚は、25〜30cm程度の枠サイズで収納しやすいタモ網がおすすめです。
おすすめのタモ網
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形状
ナス型
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枠サイズ
25 〜 30cm程度
05
携帯性をアップさせる
Style
タモ網は魚を掛けたときに、素早く手に取りスムーズに取り込めなくてはいけません。加えて、携帯性を考慮しないと機動性が落ちて、釣り上がりを基本とする渓流釣りではストレスになります。そんなときは、レザーバンドやマグネットリリーサーを活用するのが超絶おすすめです。Dカン付きのバッグを利用している釣行スタイルに最適です。タモ網にマグネットリリーサーを装着すると、落下防止になり片手で扱いやすくなります。すべてのタモ網に装着できるわけではないので、必ず装着箇所を確認しましょう。
マグネットリリーサーを装着すると
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POINT.1
片手で扱いやすい
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POINT.2
落下を防止できる
06
使い方
Use

タモ網で魚をすくうときは、できるだけ頭から入れるようにします。尻尾から追うかたちでは、十分な役割を果たせません。キャッチしたら、ラインを緩めます。こうすることでタモ網の奥へ魚が沈むので、暴れてもバラしにくくなります。
キャッチの手順
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STEP.1
頭から網に入れる
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STEP.2
網に入れたら、ラインを緩める
渓流魚をキャッチしたら、川に手を入れ冷やした手で下から添えてあげます。魚の口に水の流れが入るように横にさせてあげれば、暴れずに落ち着きやすくなります。魚が落ち着いたら、写真撮影やリリースを速やかにおこなうようにしましょう。
魚を落ち着かせる
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STEP.1
冷やした手で、下から添える
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STEP.2
魚の口に水の流れが入るように横にさせる
07
お手入れの方法
Wash

タモ網は、魚をキャッチしたときにネットにヌメリが付着します。このヌメリは時間が経つと臭いの原因になります。さらに!この臭いは、なかなか落ちず頑固です。臭いだすと、車内や持ち運びのときに不快になるかも…。そんなことにならないように、定期的にお手入れをしておきましょう。魚の臭いに特化した釣り用石鹸を使うとカンタンに落とすことができます。天然成分で作られた石鹸であれば、安全にネットをもみ洗いできます。
天然で生分解性の石鹸で、手・身体・衣服・器具の悪臭に幅広く使えるソープ!
自然をいっさい傷つけない生分解性で、釣りやキャンプで重宝します。手の消臭に加え、クーラーボックスや衣類にも幅広く使えます。
容量 | 237ml |
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サイズ | 17 x 5cm |
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おすすめタモ網
Select
コンパクト収納できて、取り出しが簡単な折りたたみ式のタモ網!
形状記憶合金のフレームで小さく収納でき、専用バッグで持ち運びにも便利に活用できます。
網 | ナイロン |
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枠サイズ | 25cm |
ブライト仕上げ技術で手触りが快適!ゴムの網袋が魚の肌を傷めない!
網がゴム製なので渓流魚を傷つけません。編み目も釣り針が掛かりにくいサイズで扱いやすいです。
網 | ラバー |
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枠サイズ | 約22 × 18cm |
木目を美しく、優しく魚を包みこんで魚を傷めずにリリースできるタモ網!
木の質感がよいタモ網です。水につけながらリリーサーで外してあげることで、魚が暴れず魚の負担を減らすことができます。
網 | ラバー |
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枠サイズ | 46 × 28 × 20cm |
持ち運びが便利で、魚に優しいウッドフレームのラバーコーティングネット!
ラバー量を大幅に削減して軽量化されたネットです。コストパフォーマンスに優れたアイテムです。
網 | ラバー |
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サイズ | 37 × 18 × 12cm |
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おすすめカスタマイズアイテム
Select
タモ網は、カラビナや伸縮ロープが搭載されているモデルがありますが、そうでない場合は、カスタマイズして携帯性アップがおすすめです。フックリリサーなどが装着できるか、必ずタモ網をチェックしましょう。
フレームと金属部分が直接干渉しないからキズが付きにくい!
ハンドメイドのレザーバンドでタモ網を引き立てます。着脱はホックを外して簡単に着脱することができます。
カラー | チョコ、ブラウン、ブラック、ベージュ |
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サイズ | レギュラー、ラージ |
着脱に便利なマグネットと最長1.5m伸びる尻手ロープで落下防止も安心!
タモ網をはじめ、フィッシングプライヤーとフィッシュグリップなどのアイテムにも便利に活用できます。
サイズ | 5 × 19.2mm |
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高い質感と簡単装着で渓流用小型ネットに最適!
Dカンにつけて強く引けば簡単に外すことができ、スムーズなタモ網の操作が可能になります。
サイズ | S |
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強力なネオジウム磁石で、パワフルな耐荷重を備えたマグネットジョイント!
コンパクトサイズで強力な磁石がしっかり固定してくれます。釣り以外にも活用することができます。
カラー | グリーン、ブラック、レッド |
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サイズ | S、L |
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まとめ
Summary
ルアーのトリプルフックの場合などは、網目の大きさに注意しましょう。細かいと絡まって外すのに時間がかかり、大きなストレスになります。フレームサイズは、携帯性も兼ね備えた小型が邪魔にならずおすすめです。写真を撮るときも、釣り上げた渓流魚とタモ網を一緒に撮れば、ベストショットな一枚になります。渓流釣りで重要な役割をするタモ網を、ぜひ手に取ってみましょう。
ティーチャーの用語チェック | |
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トリプルフック | 3本のハリをまとめたフック。主にルアーに使われる。 |