川虫はヤマメやイワナなどの渓流魚が常食しているエサです。嗜好性が高く警戒心がないため抜群の食いをみせてくれます。しかし、季節や川の水量など状況を選ばないと、十分なパフォーマンスを発揮することができません。川虫は、現地で採取するのが基本です。採取方法や扱い方を知って、釣果アップを狙いましょう。
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川虫とは
Kawamushi
川虫は、オニチョロやクロカワ虫などさまざまな種類がいます。主に、春先から初夏にかけて川の中で棲息します。この時期に採取し、エサとして活用するとダイナミックなアタリを体験できるかもしれません。渓流魚が常食しているエサなので、現地で採取した川虫には警戒心なく食いついてきます。初夏を過ぎてしまうと、羽化してしまい川虫の採取が難しくなります。最強エサのひとつですが、オールシーズン活躍できないので、状況に応じて使い分けるようにしましょう。
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POINT.1
採取は春先から初夏
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POINT.2
渇水時のエサにおすすめ
川の水量も大切な要素になります。渇水時は、渓流魚が限られたポイントで水面に落ちてくる虫を狙う傾向にあります。そんなときに水面から底まで流せる川虫は最適です。逆に増水時は、川虫がではなくミミズが活躍します。ササ濁りした状況では、エサの視認性や臭いでアピールするエサが有効です。
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オニチョロ
Onichoro
オニチョロは川虫の中でも大型で、エサ持ちが非常よいエサです。小石を足でかきまぜて採取します。大型のイワナにおすすめの川虫です。
オニチョロ
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成虫
カワゲラ
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採取時期
春先 〜 初夏
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流域
上流
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キンパク
Kinpaku
キンパクは、金色の体色が特徴的でオニチョロよりも小型の川虫です。オニチョロと同じカワゲラの幼虫で、春先にだけ発生する川虫です。
キンパク
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成虫
カワゲラ
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採取時期
春先
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流域
上流
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ヒラタ(チョロムシ)
Hirata
ヒラタは、尻尾が2、3本ある川虫です。柔らかく、足が簡単にとれてしまうので気をつけます。エサ持ちはあまりよくないので、やさしく扱うようにします。石の表面を手で軽くなで剥がして採取します。ヤマメにおすすめの川虫です。
ヒラタ
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成虫
カカゲロウ
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採取時期
春先 〜 初夏
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流域
中流
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クロカワ虫
Kurokawamushi
クロカワ虫は、黒い体色が特徴の川虫です。石の表面に小石で巣を作っているので足でかき混ぜて採取します。毒の体液をだすので大量に採取して、エサ箱に入れると弱ってしまうことがあるので気をつけます。
クロカワ虫
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成虫
トビケラ
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採取時期
春先 〜 初夏
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流域
中流
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川虫の採り方
Catch
川虫を採取するときは、タモ網や川虫網が必要となります。川虫が掛かる細かい編み目の網を活用します。岩や石についている川虫を剥がし、下流へ流れたところを網でキャッチします。石が小さいと川虫はつかないので、手のひらサイズ以上の大きめの石を選んで探します。どんな石についているのか、さまざまな石をひっくり返してみるとよいです。
石の表面をなでる
狙いをつけた石の下流にタモ網をセットします。石を軽くひっくり返し、表面を手でなでます。なでることで表面についた川虫を剥がしタモ網でキャッチします。ヒラタなどの川虫を採取するのにおすすめです。ツルツルした石や平な石を選んで探すとよいです。
足でかき回す
狙いをつけた石の下流にタモ網をセットします。石の底や周辺を足でかき回します。勢いで潜んでいた川虫が流れてくるので、タモ網でキャッチします。オニチョロやキンパク、クロカワ虫などの採取におすすめです。岸際や流れが緩やかな石を選んで探すとよいです。
採取するときの注意点
採取するときは、川虫にダメージを与えないように気をつけます。指の力で柔らかい部分を潰したり、足がとれてしまうと弱ってしまいます。慣れていない方は、ピンセットを活用することで優しく掴みとることができます。
柔らかく繊細な挟み具合に優れたピンセット!
親指と人差し指で柔らかく慎重に挟むことができるので、川虫の採取に活用できます。
材質 | ステンレス |
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逆作用で手を放してもエサが落ちないピンセット!
握ると開き、放すと閉まるピンセットです。さまざまなエサを素早くつかむことができます。
材質 | ステンレス |
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サイズ | 12cm |
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エサの付け方
Hook
川虫をハリに刺すときは、お尻からチョン掛けをします。ハリ落ちしてしまう場合は、少し深く刺して足からハリ先を出すようにします。あまり頭の方まで深く刺すと致命傷となりエサ持ちが悪くなります。活きを弱らせたり、足がとれたりしないように丁寧に扱います。
付け方
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POINT.1
基本は、お尻からチョン掛け
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POINT.2
頭まで深く刺すと、エサ持ちが悪い
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おすすめ川虫網
Ami
コンパクト収納できて、取り出しが簡単な折りたたみ式のタモ網!
形状記憶合金のフレームで小さく収納でき、専用バッグで持ち運びにも便利に活用できます。
枠サイズ | 25cm |
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スレ止めガード付で丈夫で壊れにくい川虫取り網!
コンパクトで軽量なので持ち運びもラクです。ヤマメやイワナなど渓流魚のキャッチにも活用できます。
サイズ | 21cm |
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スレ止めガード付で丈夫で壊れにくい川虫取り網!
白色の網なので川虫が見つけやすいです。折りたたみ式でコンパクトに収納できます。
サイズ | 28 × 58cm |
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最小サイズ | 11 × 32cm |
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川虫の鮮度を維持する
Keep
川虫は弱らせないように、保存に気をつけるようにします。適切に保存しないと乾燥して弱ってしまいます。採取した川虫も足がとれてしまったり死んでしまうと、アピール力が落ち極端に食いが悪くなります。そんなときは保冷に優れたエサ箱がおすすめです。園芸で使用するミズゴケを湿らせてセットしてあげましょう。川虫を乾燥やキズから守り長持ちさせることができます。
内缶がステンレスで虫の臭いが付きにくく、エア断熱仕様の餌箱!
フタがマグネット式の開閉で使いやすくなっています。首かけもできるので餌の取出しがスムーズに行えます。
品番 | CS-131N |
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サイズ | 15 × 11.6 × 7.6cm |
2種類の餌を収納でき、首掛けベルトで使いやすさも優れた餌箱!
深底で餌をたっぷり収納できます。餌の小分けに便利なチョイ置きトレーも便利なポイントです。
サイズ | 約18.5 × 12 × 8.5cm |
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適度な湿気やクッション性で、エサを乾燥やキズから守る!
ちぎりやすく扱いやすい水苔です。超圧縮なので、吸水後はかなり膨らむので量に気をつけます。
サイズ | 280 × 60 × 130mm |
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重量 | 0.15kg |
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まとめ
Summary
現地で川虫を採取し、それをエサにして渓流魚を釣る。川虫を扱うことで、より自然にふれた渓流釣りの醍醐味を味わうことができます。季節や川の状況をみながら使い分けてみましょう。初心者の方には、ブドウ虫から扱うのがおすすめです。釣り人レベルが上がってきたら、ぜひ川虫にチャレンジしてみることを超絶おすすめします。
ティーチャーの用語チェック | |
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エサ箱 | エサを保存する専用の容器 |