渓流釣りで使う釣り針、ヤマメやニジマスなど対象魚や餌にあわせて選ぶのがポイントです。釣り針には、形状や大きさなどの特性があります。今回は、渓流釣りで扱う釣り針にについて解説します!
目次
01
適した釣り針を選ばないと
If
あなたは渓流釣りで、いまいち掛かりが悪いと感じたことはありませんか?もし感じたら、それは針が原因かも。渓流釣りでヤマメ、イワナ、ニジマスなどを釣るときに針が適していないと、針の掛かりが悪くなったりバラしの原因などにつながります。針が対象魚のサイズに合っていないと、魚の重量で曲がってしまうことも…。釣り針は、魚との接点を持つ唯一の要素!針を状況にあわせて選べるようにしましょう。
こんなことに
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POINT.1
ハリの掛かり(フッキング)が悪くなる
-
POINT.2
バラしやすくなる
02
種類
Type

渓流で使う針の種類は、大きく分けて2つあります。ヤマメ、イワナ、ニジマスによって種類を使い分けてみましょう。渓流釣りの針は、魚の名前が付いた針もあります。これは、メーカーが長年のデータをもとに対象魚に特化させています。初心者の方は、このような針もおすすめです。
種類
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POINT.1
袖系(そでけい)の針
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POINT.2
狐系(きつねけい)の針
03
袖系(そでけい)
Sode

袖系は渓流釣りで、主流の針です。胴が長く縦長で、魚が口に吸い込みやすい形状が特徴。ヤマメやイワナに適していて、釣具店でヤマメ針やイワナ針、渓流針と呼ばれている針は袖系が多いですね。「魚が口に吸い込みやすい=吐き出しやすい」ので、アワセを必要とします。針先がまっすぐ向いているので、ハリ掛かりがよいですが、外にかかる力に弱いため強度が弱く、折れやすい一面を持っています。
袖系の針
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特徴
魚が口に吸い込みやすい形状
-
対象魚
ヤマメ、イワナ
04
狐系(きつねけい)
Kitsune

狐系は、フトコロが狭く針先が内向きなっている針です。針先に何かが触れた状態で引くと、刺さりやすい形状になっています。針先が内向きなので、比較的根がかりもしにくいのが特徴。ニジマスやアマゴに適していて、釣具店で「マス針」や「アマゴ針」と呼ばれている針は狐系が多いです。
狐系の針
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特徴
針掛かりがよく根がかりしにくい
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対象魚
ニジマス、アマゴ
05
サイズ
Size

針のサイズ、迷いますよね…。サイズの表記は、号数や「#」で表記されます。号数の場合は、数字が大きくなるほどサイズが大きくなります。#の場合は、#1、#2など数字が大きくなるにほどサイズが小さくなります。少しややこしい…。針には、統一された規格がありません。メーカーや対象魚の違いによって、同じサイズでも大きさや太さ、重さなどが異なるので注意しましょう。
サイズの表記
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号数
数字が大きくなるほど、サイズが大きくなる
-
#
数字が大きくなるほど、サイズが小さくなる
針を選ぶときは、対象魚の大きさや使用する餌の大きさにあわせて選ぶのがポイント。餌にあったサイズは、餌を付けたときに針がほどよく隠れるサイズを目安にしましょう。ブドウ虫など浮きやすい餌は、重さのある大きいサイズの針に付けることで扱いやすくなります。サイズのバリエーションをいくつか用意しておくと、幅広い状況に合わせやすくなります。活性が低いときは、サイズを小さくして違和感を減らすのも効果的な方法です。
サイズを選ぶポイント
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POINT.1
対象魚の大きさに合わせる
-
POINT.2
使う餌に合わせる
餌によるサイズ ※目安
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川虫
4~7号
-
イクラ
6〜7号
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ブドウ虫
7号
-
ミミズ
8〜10号
06
色
Color

釣り針を見ていると、色の違いに気づくことがありませんか?針のカラーの役割は、主に2つあると言われています。
役割
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POINT.1
魚に目立たせてアピールする
-
POINT.2
魚に針という違和感を与えない
針の色には、それぞれ狙いがあります。渓流魚たちは警戒心が高いので、目立たない色の針を選んでみるといいかもしれませんね。
●銀色
-
POINT
一般的なカラーでアピール力は弱い
●金色
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POINT
光を反射して強いアピール力があり、光に反応する魚に有効
●黒色
-
POINT
黒は魚として明暗として認識されるため目立たず、警戒心の高い魚に有効
●青・緑・赤など
-
POINT
付ける餌や水中の環境と同化させ、目立たないようにする
07
おすすめの針
List

結び方にこだわらない方であれば、針はハリス付きがおすすめです。仕掛け作りの時間を短縮できます。ハリス太さは、チェックしましょう。初心者の方で仕掛け作りに慣れていない方は、仕掛けセットを扱うとよいです。コスパは落ちますが、消耗が激しくなることも想定して多めにストックしておくと安心です。
イクラを刺しても潰れにくく、外れにくいように設計された専用釣り針!
イクラをメインに使う場合におすすめのハリです。イクラを2、3個つけて釣るのに使いやすいハリです。
号数 | 6号 |
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ハリス | 0.4号 |
仕様 | 糸付き45cm |
対象 | イワナ ヤマメ ニジマス カワマス |
一瞬のアタリをも逃さず、対象魚に鋭く刺さる次世代のヤマメ針!
ロング&シャープなハリ先で、川虫やイクラを刺すときもスムーズに刺せる釣り針です。
号数 | 6号 |
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ハリス | 0.6号 |
仕様 | 糸付き45cm |
対象 | ヤマメ |
思いがけない大きなイワナが釣れても対応できるイワナ針!
突然大きいイワナがかかっても対応できる強度を持った釣り針です。
号数 | 7.5号 |
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ハリス | 0.8号 |
仕様 | 糸付き45cm |
対象 | イワナ ヤマメ ニジマス カワマス |
あらゆる餌をつけることができ、大物にも対応できる強度をもったマス針!
ミミズやブドウ虫など万能に餌をつけることができます。大物にも対応できる強度をもったハリです。
号数 | 7号 |
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ハリス | 0.8号 |
仕様 | 糸付き45cm |
対象 | ニジマス |
渓流でヤマメやアマゴを釣るのに適した仕掛け!
仕掛けにクッションゴムを使っているのでアワセた時に、糸が切れにくくなっています。
ハリ | 7号 | ハリス | 0.4号 |
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道糸 | 0.6号 | 適合竿 | 5.4m |
渓流でイワナを釣るのに適した仕掛け!
釣り糸が太めなので、イワナやニジマスなど大きいサイズの魚が掛かったときにも安心です。
ハリ | 7.5号 | ハリス | 0.8号 |
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道糸 | 1号 | 適合竿 | 5.4m |
08
バーブレスフックにする
Hook

針には「返し」という一度刺さったら外れにくくするために、針先とは逆向きの尖りがあります。この尖りがないものを「バーブレスフック」、または「スレ針」と呼びます。渓流釣りでは、人に刺さったときのリスクや魚へのダメージを極力減らすためにバーブレスフックにしましょう。針に返しがある場合は、フィシングプライヤーなどで潰せばOK!返しがないスレ針も売られているので検討してみましょう。

針先のタイプ
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返し
ハリ先とは逆向きの尖り
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半スレ
返しとスレの中間で、やや返しがある
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スレ
返しがない(バーブレスフック)
釣りが好きな人たちの口コミから生まれたプライヤー
釣りが好きな方たちの口コミから生まれたフィッシングプライヤーです。デザインもカッコ良く、ラインカッターなどの各機能も優れています。使用されたユーザーからも高評価を得ているフィッシングプライヤーです。
サイズ | 17.5 |
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利き手 | 左右共通 |
素材 | アルミニウム合金 |
09
ハリの鋭さがなくなってきたら
Hook

ハリは消耗品のため鋭さがなくなってきてしまいます。鋭さがなくなると、フッキングが甘くなりバラしの原因にもなります。そんなときは、フックシャープナーを使うことで一時的に鋭さを復活させることができます。しかし、フックシャープナーは、ハリを削っているのでハリのパフォーマンスが最大限に発揮できる理想の形が損なわれていきます。いつかは交換しなくてはいけないことを覚えておきましょう。
コンパクトでダイヤモンド粒子を貼り付けた人気のフックシャープナー!
厚さが1ミリでコンパクトで軽量なシャープナーです。細目と中目のダイヤモンド粒子を貼付けているので好みの荒さを選ぶことができます。
サイズ | 70 × 1mm |
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10
まとめ
Summary
釣り針は、対象魚や餌に合わせて選ぶことが大切です。対象魚の名前が付いた針は特化しているので、ひとつは持っておきたいですね。また、魚を釣ったときに針を飲まれてしまうことがあります。これはほとんどの釣り人が経験するひとつ。慣れないと魚へのダメージが大きく、手もケガをするかもしれません。針外しの使い方も、あわせて覚えておくことをおすすめします。
ティーチャーの用語チェック | |
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返し | ハリ先とは逆向きの尖り |
スレ針 | 返しがない釣り針 |
半スレ | スレと返しの中間的な釣り針で、やや返しがある |