ヤマメやイワナ、ニジマスなど渓流魚を釣ったら、必ずエラやハラワタをキレイにとります。魚に慣れていない方は抵抗を感じるかもしれませんが、腐敗をできるだけ抑止するためにも必要な下処理になります。取る方法はいくつかあり、自分のやりやすい方法を覚えるとよいです。
目次
01
エラやハラワタを取らないと…
If
渓流魚のエラやハラワタは、早く腐敗する部位です。ハラワタなどの内蔵を取り除かないと腐敗が進行して臭いがでてきます。その臭いは身に移り美味しく食べることができなくなってしまいます。
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BAD.1
腐敗が進行しやすく臭いがでる
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BAD.2
身に臭いが移り美味しさが損なわれる
エラやハラワタ、血合い取りは、必ずしなくてはいけない下処理です。とくに夏場は、温度が高いと腐敗の進行速度が速くなるので気をつけます。
02
尻からお腹を裂く
Cut
最初に、魚の腹を手前にを向け、尻にナイフを入れます。そして、エラの手前までナイフを入れお腹を裂きます。ハラワタが見えますが、まだ取らず残しておきます。渓流魚は、ヌメりで滑りやすいのです。ナイフを扱うので、魚を握る手は必ずグローブをして、滑り止め対策をします。
手順
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STEP.1
ナイフを垂直ぎみにして尻に刺す
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STEP.2
エラの手前まで裂く
03
エラの付け根を切る
Tear down
左右のエラの付け根部分(アゴ)を切ります。刃物や、親指と人差し指でつまんで引いて切ることができます。付け根を切るとエラがでてきます。
手順
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STEP.1
親指と人差し指で両エラを掴む
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STEP.2
掴んだ指でエラの付け根をちぎる
04
エラに指を掛け、一気に尻まで引く
Take
エラの付け根を切りエラを出したら指を掛け、尻まで一気に引きます。そうすると、エラとハラワタをまとめて取ることができます。ポイントは、勢いで一気に引くことです。中途半端な力では、内蔵を取り残してしまいます。
手順
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STEP.1
人差し指をエラに入れる
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STEP.2
尻まで一気に引く
05
血合いをとる
Shave off
エラとハラワタを取ると背骨にそって血合いがあります。薄い膜に覆われているので、親指で背骨をなぞるように削ぎ取ります。
06
塩をふっておわり
Shave off
最後に、塩をふります。串焼きにして食べる場合は、尾に多めに塩をふります。これは飾り塩といって焦げて尾がなくなってしまうのを防ぎ、焼いた後の見た目がよい感じになります。
持ち帰った場合は、塩の効果で時間経過とともに水分がでます。この水分は臭みを含んでいるので必ずキッチンペーパーで拭き取ってから調理するとよいです。
07
管理釣り場(釣り堀)では…
Shave off
ほとんどの管理釣り場では、用意されている処理場で行います。係員の人にお願いできるので、エラやハラワタ取り、塩ふりまでやってくれます。
刃物がない場合は貸してくれるので、練習するとよいです。取った内蔵は、その場で処分できるので、家のキッチン作業による臭いやゴミ処理の手間を省くことができて便利です。
08
揃えておきたい下処理する道具
Item
下処理をする場合は、フィッシングナイフやハサミを使います。フィッシングナイフは銃刀法違反になる可能性もあるので、心配な方はハサミを用意しておくとよいです。
切れ味がよく、ロック機構がしっかりしているから携帯したときも安心!
ニジマスなど釣った魚の締めや下処理に使うことができます。刃を仕舞うとコンパクトになり携帯性も優れています。
型番 | SL-78 |
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サビに強く握りやすいグリップと水抜き穴が付いたシースで使いやすい!
オールブラックのデザインがカッコよく、トラウトなど釣った魚の締めや捌くのに便利です。
型番 | CT-511N |
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魚の締めはもちろん、PEラインなども切りやすい万能ハサミ!
握りやすさを追求したハンドル形状と、魚が滑りにくいギザ刃で使いやすいハサミです。
型番 | CT-524P |
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サイズ | 195 × 82 × 12mm |
09
ヌルヌル滑り対策
Nurunuru
渓流魚の中でもニジマスは体表のヌルヌルが強く、掴むと滑りやすいです。刃物を扱うので思わぬケガをしてしまうかもしれません。血合いを取る時も親指で削ぎ取りますが、数をこなしていくと痛くなるかもしれません。軍手を準備しておくと魚を掴む時の滑り止めにもなり、ケガのリスクを減らすことができます。
薄手で弾力性が良く、装着した時の密着性が高い軍手!
刃物などの切れるモノから手を保護してくれるので、安心して魚の下処理をすることができます。
サイズ | S、M、L |
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10
手の嫌な臭いを取り除く方法
Smell
魚の下処理をすると、手に魚の生臭い臭いが付いてしまうことが多いです。普通の石鹸では臭いがなかなか取れず、不快に感じることがあります。そんなときは、あらかじめ専用の石鹸を用意しておくと便利です。臭いが取れ、その後の食事などの行動が快適になります。
半永久的に使うことができる脱臭専用石鹸!
ステンレスと水と空気の触媒反応を利用した石鹸です。ステレンスなので錆びにくく半永久的に使える逸品です。使う時は、普通の石鹸と同じように流水で使います。魚の下処理をした後の手におすすめです。
素材 | ステンレス |
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重さ | 87g |
魚市場や魚屋さんで使われている消臭剤!
車の中やタックルボックス、クーラーボックスの臭いを消すときはスプレータイプが便利です。イオンパワーで瞬感消臭してくれます。
サイズ | 90 × 50 × 190mm |
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内容量 | 300ml |
11
まとめ
Summary
渓流魚の下処理は美味しさを保つためにも、鮮度が良いうちに行います。夏や温度が高い季節は腐敗が早まるので気をつけます。慣れれば、わずかな時間で下処理ができるようになります。
管理釣り場では処理場があり係員さんにお願いできますが、自然の渓流では自分で処理しなくてはいけないので必須スキルになります。ぜひ、チャレンジしてみてください。そして、適切に持ち帰り美味しくいただきましょう。
ティーチャーの用語チェック | |
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フィッシングナイフ | 釣り専用のナイフ。 |