スピニングリールは、その構造に色々な特性を持ちあわせています。その特性を知ることで自分のスタイルに最適なリールを選択しましょう。
リールの番手は、リールサイズを数字で表したもので、ラインの巻き量に関わります。番手が小さいと、小さいリールになり、ラインの巻き量が少なくなります。番手が大きくなれば、大きいリールに
4桁の数字は、150mを巻けるナイロンラインの号数を表しています。2000であれば、ナイロン2号を150m巻けること表しています。参考にシマノとダイワの番手をみてみましょう。
換算表
ナイロン(号) | ライン巻き量(m) | シマノ(番) | ダイワ(番) |
---|---|---|---|
1.5 | 130 | 1000 | 1500 |
2 | 150 | 2000 | 2000 |
2.5 | 150 | 2500 | – |
3 | 150 | 3000 | 2500 |
4 | 150 | 4000 | 3000 |
5 | 150 | 5000 | 3500 |
6 | 150 | 6000 | 4000 |
02
アルファベット
Other
スピニングリールの番手の後方にアルファベット表記がある場合は、ハンドルやギア比を表しています。シマノやダイワなどメーカーによって表記に違いがあります。
アルファベットの一例
アルファベット | 仕様 |
---|---|
HG、H | ハイギア仕様 |
XG | エクストラハイギア仕様 |
PG | パワーギア仕様 |
PE | PEライン仕様 |
F | フロロライン仕様 |
DH | ダブルハンドル |
03
スプール
Spool
ラインを巻いているパーツをスプールと言います。スプールは、ノーマルスプールとシャロースプールの2つがあります。
ノーマルスプール(深溝スプール)
ノーマルスプールは、一般的なスプールで、深溝スプールやディープスプールとも呼ばれます。溝が深い構造なので、巻けるラインの種類が幅広く、大量に巻くことができます。ウキ釣りや投げ釣りなど、万能に使えるリールです。
-
特徴
対応できるラインの太さや長さが幅広く大量に巻けるが、細いラインの場合は下巻きが必要となる。
-
ライン
ナイロン・フロロカーボン
シャロースプール(浅溝スプール)
シャロースプールは、浅溝スプールとも呼ばれます。溝が浅い構造なので、細いラインを適しています。巻ける量が少なくなりますが、下巻きが不要になります。口径が大きいのでラインのクセが付きにくく、ライン放出時の抵抗が少なくなるので軽いルアーをより遠投しやすくなります。ルアーフィッシングでPEラインを使う場合に適しています。
-
特徴
巻ける量は少ないが、ラインのクセが付きにくく遠投しやすい。細いラインを使っても下巻きが必要ない。
-
ライン
PEライン、細いライン/p>
04
ドラグ
Drag
ドラグは、ある一定の力の負荷がかかるとスプールが回転しラインを送り出す機能のことをいいます。ラインを送り出すことで、ラインにかかる負荷を逃がしラインブレイクを防ぎます。時計回りでドラグが強くなり、反時計回りでドラグが弱くなります。反時計回りし続けると、ドラグノブが外れてスプールの取り外しができます。
ドラグを強くする
ドラグを強くすると、ラインの送り出しが弱くなるため魚を一気に引き寄せることができます。その分、ラインに負荷が掛かりやすくなるので強くするほどラインブレイクのリスクが増えます。ドラグを強くしすぎるとネジ山の変形やリール本体に悪影響がでるので気をつけましょう。
ドラグを弱くする
細いラインを使う場合は、ドラグを弱くすると効果的です。魚が掛かった時にラインが持たなくなる可能性があり、送り出しやすくすることでラインブレイクを防ぐことができます。大型で力が強い魚の場合は、ドラグが弱いと魚のダッシュを止められず潜られてしまったり、巻いても寄せられないという状況になるので適していません。
05
ハンドル
Handle
リールを巻くハンドルには、大きく分けてシングルハンドルとダブルハンドルがあります。

シングルハンドル
一般的なハンドルのタイプです。軽量で、スピーディーに巻き止めができ繊細なアクションを付けやすいです。ノブに重心があるため自重で勝手に回転しやすいです。重心が中心にないため、一定の回転スピードを維持するには練習が必要です。
ダブルハンドル
ハンドルのノブが2つあるタイプです。ノブが対にあるので重心のバランスがとれていて回転しやすいです。一定の回転スピードを維持しやすいので遅巻きもしやすいです。シングルハンドルに比べると、重量は重くなってしまいます。
06
ストッパーレバー
Handle
ストッパーレバーは リールを逆回転させるレバーです。逆回転させるので意図的にラインを送り出す時に使います。ハンドルを回転させて送り出すのでタナを取りたい時などに活用します。たとえば逆回転で5回転クルクルして沈めて釣れたら、同じタナには5回転クルクルをすればよいので、安定して同じタナに仕掛けを落とし込めます。
07
ギア比
Gear
ギア比は、ハンドル1回転に対する糸巻量に影響します。ノーマルギアを基本にハイギアとローギアがあります。初心者の方は、万能型のノーマルギアを選ぶとよいです。
ハイギア
通常ギアより、ハンドル1回転に対してラインを巻き取る長さが多くなります。巻き量が多いので、ルアーアクションの立ちがりが早くなり、糸フケも回収しやすくなります。巻き心地は、重く感じます。早巻き向きなので、遠投時にも素早く回収できます。
ローギア
通常ギアより、ハンドル1回転に対してラインを巻き取る長さが少なくなります。巻き量が少ないので、遅巻きでルアーをスローに動かす場合に適しています。巻き取りの力が強いので大物対策にも適しています。
ギア比
-
ハイギア
6.0以上
-
ノーマル
5.0〜6.0未満
-
ローギア
5.0未満
08
ベアリングの数
Bearing
リールの回転する部分に使用されています。回転をスムーズにする役割があり摩擦を軽減することで巻くときの滑らかさや負荷の強度に影響します。ベアリング数が多いほど価格が高価になります。
09
まとめ
Summary
スピニングリールを表記がわかるようになれば、自分の求めている性能かどうかわかるようになります。自分のスタイルにあったスピニングリールを選ぶことで、ルアーがより扱いやすくなり快適な釣行ができるようになります。ぜひ、知っておきましょう。
BASS RIGHT RIG