釣りで偏光サングラスをかけると水中の様子が驚くほどよく見えます。少し上級者なイメージがありますが、そんなことはありません。目の保護にも役立つので、ぜひ活用してみることをおすすめします。
目次
01
釣行中の視界
If
釣行中、水面は光を反射してギラつき、水面の様子を把握することが困難です。水底がわかりにくいと根がかりリスクがアップッしたり、魚のいるポイントを効率よく探すことができません。また、夏など日差しの強い中での釣行では、目に紫外線を受け負担がかかりやすくなります。木の枝などの障害物や、キャスティングミスによるルアーのケガのリスクも潜んでいます。
こんなことに
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BAD.1
魚のいるポイントが探りにくい
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BAD.2
根掛かりのリスクがアップ
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BAD.3
目の保護ができない
02
偏光サングラスとは
About
偏光サングラスは、レンズとレンズの間に反射光や雑光の通過を抑える「偏光膜」を挟んだサングラスです。多くのモデルは、レンズにUVカットレンズを採用しています。反射光によるギラつきを低減し、紫外線から目を保護することができます。視界がくっきりと見えるようになるので、水中の様子がわかりやすくなり、眩しさによる目の疲労も軽減できるようになります。偏光サングラス選ぶときは、レンズカラーをはじめ、可視光線透過率や偏光度、紫外線透過率をチェックすることが大切になります。
03
可視光線透過率
Function
可視光線透過率(かしこうせんとうかりつ)は、どのくらい光の量を取り込むかを表しています。透過率が低いほど光をカットし、高いほど光を通します。

透過率
-
0%
光が入らないので真っ暗
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100%
光を遮断しないので裸眼と同じ
一般的な可視光線透過率の多くは、30~40%程度になります。夏場などの日差しが強い釣行では、30%以下がおすすめです。逆に冬など日差しが穏やかな釣行では、30%以上が適度に暗くなりすぎず扱いやすくなります。
天候や時間帯の目安
-
晴天や曇り
20%〜30%程度
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早朝や夕方
30%〜40%程度
04
偏光度
Function
偏光度(へんこうど)は、反射光や雑光のカット率を表します。眩しさの低減に影響します。偏光度が高く歪みが少ないレンズほど、眩しさを低減してクアリアな視界を確保でき、目が疲れにくくなります。偏光度は高いほど良質になります。80%〜99%がおすすめです。海や渓流などの釣りでは、日中の強い太陽の日差しで水面がギラつきます。偏光度の高い偏光サングラスがあれば、水中の様子が見やすくなります。渓流など水深の浅い流域では、魚影を確認しやすくなり、効率よくポイントを探れるようになり釣果アップにつなげることができます。

偏光度
-
POINT.1
偏光度80%〜99%がおすすめ
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POINT.2
眩しさを低減して目が疲れにくい
05
紫外線透過率
Function
紫外線透過率(しがいせんとうかりつ)は、紫外線をどのくらい通すかを表しています。ほとんどの偏光サングラスが「1.0%以下」と表記されています。これは、紫外線を99%カットするという意味です。「0.1%以下」であれば、99.9%カットなのでよりUVカットに優れています。夏の炎天下の釣行では、目も紫外線から大きなダメージを受けやすくなります。高い紫外線透過率を備えた偏光サングラスであれば、目をダメージから保護することができます。

紫外線透過率
-
0.1%以下
紫外線を99.9%カット
-
1.0%
紫外線を99%カット
人間の目は暗くなると、瞳孔が開き光量をたくさん取り入れようします。可視光線透過率が低い暗めのサングラスで紫外線透過率の性能が悪いと、紫外線の影響が大きくなるので注意しましょう。
06
レンズカラー
color
レンズカラーは、カラーによって見え方に特徴があります。カラーの特徴を知っておくと、より釣りに最適なサングラスを選びやすくなります。
赤系
赤系は、コントラストを高めた色で見えます。水中の魚や地形の輪郭がはっきり見えるので釣りにおすすです。薄暗い夕方などの光量が弱い環境の釣りでは、コントラストが強いため暗く感じてしまいます。
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STYLE
日中の釣行におすすめ
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POINT
コントラストが鮮明になり、水中の魚や地形が見えやすい
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COLOR
ブラウン、ライトブラウン、コパー、セレン、オレンジなど
イエロー系
イエロー系は、光量が少なくても視界を確保してくれます。天候が悪い雨や曇りの日差しが弱い時に使いやすいレンズカラーです。朝・夕まずめや渓流などの山奥で光量が弱い環境の釣りにおすすめです。
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STYLE
朝・夕まずめの薄暗い釣行におすすめ
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POINT
光量が少なくても視界を確保できる
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COLOR
イエロー、グリーン、イーズグリーンなど
グレー系
グレー系は、裸眼のときと比較して色の変化が少なく自然な色で見えます。車の運転など普段使うときに使いやすいレンズカラーです。違和感が少ないので疲れにくく、眩しさを抑えたいときにおすすめです。視界の色が変わってしまうのが苦手な人にも最適です。
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STYLE
車での釣行移動時におすすめ
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POINT
自然な色合いで疲れにくく、眩しさを抑える
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COLOR
グレー、ライトグレーなど
07
入門に使いたい
Glasses List
弾力性、安全性、耐衝撃性に優れた素材を採用、超軽量で視界も確保!
偏光レンズを採用したスポーツサングラスです。専用交換レンズ5枚、フレーム2本セットになっていてコストパフォーマンスにも優れています。
レンズ | UV400カット加工 |
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カラー | ブラック、ホワイト、ブラック/レッド、ブラック/ブルー、ピンク/ブラック、イエロー/ブラック、ネオンブルー/ブラック |
アクティブに使い倒せるコスパが高いサングラス!
釣りやバイクなどアクティブなシーンにおすすめです。お得な2本セットでコスパが高いスポーツサングラスです。
可視光線透過率 | 18% |
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偏光度 | 95% |
紫外線透過率 | 1%以下 |
08
おすすめ偏光サングラス
Glasses List
レンズに搭載されたHDOテクノロジーが全ての歪みを最小限に!ハイビジョンのようにシャープでクリアな視界を提供!
雨天・曇り・晴天といった様々な天候・光の状態にあわせてカラーが変化します。眼精疲労、運転障害の原因となる光のギラツキを高いレベルで抑制する偏光機能も兼ね備えています。
可視光線透過率 | 9% |
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紫外線透過率 | 1%以下 |
石川遼プロも愛用する軽量でズレにくいスポーツサングラス!
数多くのトップアスリートに支持され続けているスワンズのサングラスです。アウトドアやランニングなど幅広く活用できます。
可視光線透過率 | 27% |
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偏光度 | 97%以上 |
紫外線透過率 | 0.1%以下 |
朝まずめから夕まずめまで、光量の変化に対応した偏光サングラス!
長時間装着していても疲れない設計で、軽量で機動性の高いコンパクトスポーツフレーム採用をしています。
可視光線透過率 | 11~30% |
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偏光度 | 96% |
紫外線透過率 | 0.1%以下 |
タレックスのレンズを採用しデザインもカッコいい!
世界で唯一の偏光レンズ専門メーカーのタレックスのレンズを採用しています。「安いモノを購入し買い直すなら最初から良いモノを」そんなおすすめの偏光サングラスです。
可視光線透過率 | 30% |
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偏光度 | 99%以上 |
紫外線透過率 | 0.1%以下 |
タレックスのレンズを採用し、高い遮光性や風の巻き込み軽減など細部までこだわったモデル!
細部のデザインから全体のバランスまで考えられた5年の歳月を経て進化したモデルです。レビューでも高い評価を得ています。
可視光線透過率 | 30% |
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偏光度 | 99%以上 |
紫外線透過率 | 0.1%以下 |
掛け心地を重視したオリジナル・フレームと、何も掛けていないような自然な見え方で使い心地抜群!
高精度球面レンズ(全面均整レンズ)が使用され、眼精疲労や頭痛の原因となるわずかな歪みがありません。ガラスレンズを使用しているためキズが付きにくく、大切に使えば数年使用することができます。
可視光線透過率 | 35% |
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偏光度 | 90%以上 |
紫外線透過率 | 0.1%以下 |
カジュアルすぎず、飾りすぎないデザインに、人間が眩しいと感じる光に反応する調光機能を搭載!
雨天・曇り・晴天といった様々な天候・光の状態にあわせてカラーが変化します。眼精疲労、運転障害の原因となる光のギラツキを高いレベルで抑制する偏光機能も兼ね備えています。
可視光線透過率 | 12%~36% |
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偏光度 | 98%以上 |
紫外線透過率 | 1%以下 |
09
サングラスの寿命
Lifespan
偏光サングラスのレンズとフレームには寿命があります。保管方法や手入れが大きく関わってきます。なので、偏光グラスは中古の購入はせず新品を購入するのがよいです。とくに以下の3つには気をつけるようにします。
やってはいけないこと
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POINT.1
50℃を超える高温での放置
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POINT.2
水や汗などの湿気による放置
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POINT.3
酸性やアルカリ性の洗剤はNG
使用している環境で寿命が大きく左右されるので、大切に扱うことがとても重要になってきます。
レンズ
偏光サングラスのレンズのほとんどは「紫外線吸収剤」が含まれています。この紫外線の吸収量が限界に達すると寿命となります。
-
POINT
紫外線の吸収量に限界がくる
フレーム
フレームは、汗や皮脂、フレームの開閉による摩擦の影響を受けてしまいます。偏光サングラスを使った後は、クロスでしっかり水分や皮脂を拭き取るようにします。フレームの寿命の判断は、黄ばんだりネジの緩みを目安にしましょう。
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POINT.1
黄ばんだり色の変色があらわれる
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POINT.2
ネジ系が緩みだす
釣行時の使用頻度や保管方法によって寿命が変わるので、とくに保管方法には気をつけます。車の車内に放置すると大ダメージになるので必ずケースに保管するようにします。あわせてフレームの交換、ネジなどの交換パーツがあるか確認しておくとよいでしょう。
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紫外線吸収限界の判断方法
Limit
偏光サングラスの紫外線の吸収量が限界にきているか、現状の性能を確認するにはメガネ屋さんに持っていきます。必ずメガネ屋さんに専用の機械があるかあるとは限らないので、事前に確認するとよいです。
11
釣行中に落とさないために
Caution
偏光サングラスを付けているとつい落としてしまわないか心配になります。落下させてしまうとキズついたり…。また外したときも置き忘れをしてしまうかもしれません。そんなときはストラップを付けて首にかけられるようにすると安心で偏光サングラスのかけ外しが楽になります。
はずした偏光サングラスを首に掛けて落下防止に役立つストラップ!
ストラップ後部の長さ調節パーツ付きでメガネずり落ち止めとしても使える丈夫なストラップです。
サイズ | 40cm |
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掛けごこちが良いニット素材のストラップ!
金属パーツを使っていないので、サビや衣服を汚すことなく使うことができます。
サイズ | 40cm |
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お手入れの方法
Wash
偏光レンズは、車内などに濡れたまま乾燥させず放置してしまうと劣化の原因になります。長く使うためにも保管するときは、しっかり洗って乾燥させてケースに保管します。
手順
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STEP.1
フレームごと真水で汚れを落とす
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STEP.2
指紋などの落ちない油は中性洗剤を薄めて洗う
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STEP.3
柔らかい布で押して水分をとる
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STEP.4
陰干しで乾かし、ケースに収納して保管する
13
まとめ
Summary
偏光サングラスは、紫外線や障害物などから目を保護してくれる重要なアイテムです。寿命は使う頻度や保管方法で左右されます。使用後は、水分や手脂など拭き取り専用ケースに保管するようにします。年数が経ったら、メガネ屋で性能をチェックです。
ティーチャーの用語チェック | |
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タレックス | 世界で唯一の偏光レンズ専門メーカー |